過去最大の試練が息子を襲う | 少年サッカーよもやま話し

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とある少年サッカーチームに属するコーチの体験談。
いい意味でも悪い意味でも少年サッカーにおけるよもや話しをしていきます。

息子が怪我をした。

トレーニング中にチームメイトと接触し腰を強打した。

腰に痛みを訴え、思うように動けずトレーニングを中断。

翌週のTMを欠場し、週末に行われたプリンスリーグの公式戦を登録抹消。

腰のケアをしながらトレーニングを少しずつ再開するも万全の動きではなく、次週からのリーグ戦はスタメンから外れベンチスタート。

以降のリーグ戦は全てベンチスタートで、出場時間が激減した。


今はかろうじてトップチームのメンバーには入れているものの、競争とメンバーの入れ替わりが激しいトップチームは、いつ振るいにかけられるかわからない。

毎試合、後半から途中出場出来ているものの、全盛期の動きからはまだまだ遠い。

将来有望な2年生と1年生がトップチームに招集され、3年生が次々に下に落とされメンバーが変わっている。


試合前のスターティングイレブンの記念撮影の際、息子のいた場所に息子はいない。

エースナンバーを付けた息子はベンチスタート。

今が息子にとって試練の時。

怪我からスタメン落ちは初めての経験。

怪我をした事がなかった息子、私でさえ息子が怪我をするわけないと思っていた。

しかし、サッカーに絶対はないのだ。

順風満帆に見えても、いつか壁にぶつかる時が来る。

今までもそうだったではないか。

今まで幾度となく壁が立ち塞がり、諦めそうになった時もあったけど、それは私の心が折れかけただけで、息子は一度も諦めずにサッカーに向き合い乗り越えてきた。

今回もきっと乗り越えて来るだろう。

息子なら必ずこの壁を壊して、復活してくれるだろう。

どれだけの時間、息子がボールに触れるのを見てきたか。

そう息子を信じたい。

私の心が悲鳴をあげているのがわかる。

今年度が最後の高校サッカー。

夢に見た選手権。

夢を終わらせたくない。