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Echo de chouette

横山仁子の徒然日記です。
音楽の話・日々の気持ちを気ままに綴っていきます。



いつの頃からなのか、無意識で"スペース"について探求する観察眼がはたらいている。

人、生き物、静物、音楽、自然界の事象…等々、あらゆるものと動きに"スペース"を探っている自分がいる。

そして、対象物にスペースを見い出した際、美しさを感じて魅了される。


2月のある日、あるコンサートにて、その空間、音楽、演奏者の所作と言の葉の一連に、出会ったことのないスペースを見せてもらい、心酔し、感銘した。

素晴らしい演奏家という言の葉では包みきれない、人間的な魅力を味わい、私の人生観が一気に広がった。

不自然なところが一切ない一連のスペースを総集して例えるならば、品格だったのかもしれない。


"皆様の心に、音楽の光が常に輝き続けますように。"…誠に美しい時間を頂戴した。


出会いに心から感謝申し上げます。


2024.3.6













今年も1ヶ月前の大安の日にお雛様を飾り、雛祭りには私流の雛寿司と蛤のお吸い物を作り、2人の娘と孫娘だけではなく、全ての女の子の健やかな成長と幸せを祈り、そして世界の安寧を一層深く祈りながら節句のお祝いができた。



長女が生まれてから欠かさずに行ってきた桃の節句の慣わし。

30年前には、自分の子どもの為に行ってきたことが、今はもっと宏遠な思いで行っている自分がいる。


地球全体が混乱している今、祈るという尊い行いを積み重ねていきたいと思う。


2024.3.4



「今日は夏だね‼️」

可愛い子どもの声がホールに響いた。


本当にその言葉通り、半袖を纏いたくなった火曜日の午後、ご縁があって、うめのき幼稚園で"えみじんコンサート"を行いました。

これまで色々なところで演奏をしてきましたが、思い返してみたら、幼稚園は初めて。


「急な話で申し訳ありません。」…とのご挨拶を頂いた際に、直感が呟く。

「種を蒔こうっと!」


教育現場とは、種を蒔く所だと思っている。

多種多様の種を蒔き、それぞれが、そこから好きな種を拾い、育てていく。

それが、やがて個性となり、それぞれが花を咲かせ、それぞれが実をつけながら、唯一無二の人生を創り上げていくのだと思う。


そういう訳で、愛らしい子ども達の姿を思い浮かべながら、相棒のえみ子さんと種選びをした。


四季折々の童謡、ピアノの演奏(トルコ行進曲・子犬のワルツ)、リコーダーの紹介と演奏(お隣が小学校なので、リコーダーへの憧れがもてますように🩷)子ども達と一緒に合奏、ドレミ体操を入れたドレミの歌、雛祭りの歌、アンコール(Amazing Grace)…盛りだくさんの種を、阿吽の呼吸のえみ子さんとトークで繋ぎながら、"えみじん"の大きなリボンで結びました。






うめのき幼稚園では、聴くこと、話すことの種がすくすく育っていて、皆が1時間近くのコンサートに集中してくれました。

そして、お母様方や先生方からは、お子さん達の様子を見守る温かな眼差しがあり、和やかなコンサートの雰囲気を作って頂きました。

ありがとうございました。


終演後、コンサートへ感想の発表の場がありました。

それぞれが異なる言の葉を使いながら、私達の蒔いた種を見つけてくれていて、感心しっぱなし。

歌がよかった。ピアノをがんばりたい。みんなでいっしょにできてうれしい。ドレミ体操をしながらドレミの歌ができてよかった。リコーダーが楽しかった…等々。

また、お母様方からも感想の発表があり、親子で表現することの大切さを培っていることを物語っていました。

園での細やかな種蒔きに感服した、嬉しい出会いとなりました。

皆さん、ありがとうございました!


さて、"えみじん"が蒔いた種からは、どんな芽が出ることでしょう。


2024.2.22