大学時代の恩師、田中光子先生のことを事あるごとに思い出す。
今日は、大安。
お雛様🎎を飾ることにした。
長女が生まれた時は、マンション住まいだったので、親王飾りのお雛様を探すことにした。
母が「お顔がふっくらしていいわね」と言い、温かみのある木目込み人形のお雛様を選んだ。
次女が生まれた時、飾る場所も限られていて、京都旅行中に目がとまった、西陣織で作られた小さな小さな親王雛を選んだ。
娘達の幸せを願いながら、増えたお仲間と共に毎年欠かさずに飾っている。
そしてその時に必ず、奥ゆかしい暮らしぶりをされていた田中光子先生を思い出す。
レッスンを受けにお伺いすると、整然としたお部屋には、いつでもお庭から生けたお花と季節に関する上質な可愛い置き物が飾られていた。それらの小さな飾り物は、長年大切に紡がれてきた香りを秘めていて、目にする度に私の心身は虹色にときめいた。幾重にも積まれたそのトキメキが、今の私に繋がっていて、先生からの無言の教えと贈り物だったのだと思い返している。
ピアノの部屋には母が持っていた小さな親王雛を飾ってみた。
入り口にはいつもの様に、優しく香るお花を添える。
先生から紡がれた春が、また生徒さんへ紡がれていきますように❤️
2024.3.9