私のバレンタインデー | Echo de chouette

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横山仁子の徒然日記です。
音楽の話・日々の気持ちを気ままに綴っていきます。



「お母さんは、バレンタインデーに、好きな人にどんな物を贈っていた?」…今更?と思いつつ、こんな直球を投げ合うのが心楽しい次女との対話の1ページ。


あれやこれやとセピア色の瞬間が懐かしく記憶の扉から顔を出し、その時々の自分を労って、肩をトントン♬と叩きたくなった。


「商業主義に乗るべからず‼️」が口癖だった父の影響なのか、洗練されたチョコ🍫にはあまり気持ちが行かず、それなりの気の入れようが不器用な私の身体を完全に占領し、様々な作品が生み出されてきた。

今、作ろうとしても、「むりー」とやる気のないトーンで即返答がきそうな物々達。

瞬間アドレナリンとは、100万馬力だと納得する健気な足跡である。


さて、そんな対話が今年のバレンタインデーをくすぐったのか、改めてバレンタインデーを自分のオリジナルな記念日にしようと考えた。

風が吹かずとも消えてしまいそうな薄紙の我が知識。いとも簡単に偽造博識者になれるツールを漁り、バレンタインデーの起源を再び調べる。歴史を遡っての解釈とは、「…と言われる」と説明されるのはつきものであり、私達が現実を編曲したり、装飾音符をつけるように、浪漫の匂いを含んで存在している。

この度のバレンタインデーについては、国によって捉え方も異なるわけで、あの頑固な父の「商業主義に乗るべからず‼️」の声がこの身体に響き続けている限りは、溶けないものを考えることにした。


朝日に照らされ、天に向かって凛と立ち上がる景色を見上げながら閃いた❣️

「この景色をプレゼントにして、今から5分以内に心に浮かんだ10人へ、出会ってくれた感謝のメッセージを一方通行にして贈る。」

家族には勿論のこと。

そこから心に浮かんだ10名の方へ贈った。


私のバレンタインデー。

全身が澄み切った。

2023.2.16