『夢紅葉』

『夢紅葉』　-鏡花水月より-

作詩/作曲　上田仁

君想う空蝉に紅色の枯れ葉舞う 野を駆ける子狐の 泣き声 風消えた

 幻でも触れたくて月影手を伸ばします

されど恋は儚く

白い月夜に映しだす

願い届けてくだしゃんせ 

止まぬ滴ははらはらと

響く耀歌の調べ

金色の穂を立てる すすき野に赤蜻蛉

向山 子狐の泣き声こだました

物の怪さえ眠りつく 優しい歌聴きたくて

されど君は何処へ

兎跳ねれば月がまた

おいでおいでと招く夜

訪ね訪ねた山寺で

綴る耀歌の調べ 

数えては幾千の言霊は夢紅葉