『螺旋かたつむり』 | 上田仁オフィシャルブログ「鏡花水月」Powered by Ameba

『螺旋かたつむり』

『螺旋かたつむり』 
 -茜色の傘より-
作詩/作曲 上田仁

雑草の茂みき込む琥珀色 重き背は
捕らわれた暗闇の中で永き時過ごし
俳儡舞う体溶かすのは燃え盛る欲望で
朝靄が隠す誘惑に迷い果て喰らいつく
綱渡りのように巡る季節 我が身を守るはこの背だけ

夢路の果て彷徨うほど奈落の底墜ち 
抜け出せずに桶の中で乾き朽ちるのか
浮き世離れ 華の都 黄昏酔いしれ 
されど地獄 干からびては骸晒すまで
螺旋かたつむり

窓の外張り付く夜風の回想は琴調べ
あまつさえ飛び込み火に入る我が身愚かしく
今宵は泡沫****へと 地獄の沙汰も金次第

まわりまわれ無限の渦 濡れるほど狂え
昇る陽さえあざけ笑う狂言の花火
溺れるほど潤わせてよ欲望の輪舞曲
されど地獄堕ちてもまだ輪廻繰り返えす
螺旋かたつむり

闇夜に舞うのは 愛しき女性 白くて透ける肌に
乱れる髪の毛縛りつけて眠ることも忘れた 鳴呼

夢路の果て彷徨うほど奈落の底墜ち 抜け出せずに桶の中で乾き朽ちるのか
浮き世離れ 華の都 黄昏酔いしれされど地獄 干からびては骸晒すまで
螺旋かたつむり