カブ90改105cc | JINのブログ

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先日のツーリングでリトルカブ改107ccは1人を除いてどこからでも速いことが分かった

レースしてるんじゃないんでこれはおれだけの実感かもしれない

事実だれもリトルカブが速いとは思ってもいないようだ


ということでね、夏のツーリングまでに圧倒的に速い仕様を作りたくなった

100キロオーバー出来る巡航性と峠で並ばせないくらいの圧倒的登坂能力の両立

ここまでやれば400キロくらいのツーリングで楽もできるはず

おまけに高性能は高燃費でもある、事実ノーマル50をふつーに乗ると40キロちょっとしか走らない

それがリトルカブは幹線道路の流れに乗れてリッター58キロは固い


で、ベースとするのがカブ90

タイカブもあるけどあれは見た目が凄すぎるんで風景になじまない

もったいない話だけど90のエンジンは使わない

ベースは家に5年くらい前から寝かしていたジャズ50の物とする

ジャズをベースとするのは、モンキーRと同じギア比なもんで3速4速の繋がりがいい

それと将来の発展性を考えると、カブのクランクケースを使うよりモンキー系のケースを使うほうがアフターパーツが充実してる

もちろん5速化や6速化を考えてないなら、カスタムやリトルの4速を組むだけでツーリングはかなりエンジン回転をさげて楽をさせてもらえる

そんな経緯でタイカブに載せようとコツコツやってたエンジンをカブ90のほうに載せることにした


まずジャズ50の変更ポイント

カウンターシャフトをAB27モンキーの物にしてカブとチェーンラインをそろえる

シフトアームシャフトを長いものに交換、これをしないとシフトペダルがつかない

核心部はクランクを90互換のロングクランクにしてある

ロングクランクがもたらすトルクをリトルで体感してるんでどーしても組んでおきたかった

ただし回転数は落ちる傾向にある


ここに50φシリンダーピストンで97ccまで排気量を上げていたんだけど

今回はさらに2mmボアを拡げ52φ105ccとする

リトルは107ccで排気量下がってるじゃん?と思うでしょ?

まあ下がってるんだけど内容が違う




ハイコンプピストン、馬力出そうでしょ?以前の97ccというと



こんな感じのフラット、フラット越えてちょっと凹んでるくらい

ちなみにこのピストンとシリンダーは20キロくらいしか使ってない、もったいないね


ただハイコンプピストンだけを組むことは出来ない、燃焼室が狭いんで当る

そこでシリンダーヘッドなんだが



こんな感じの深いものとなる


ホントは説明が逆で、このヘッドを使うためにはハイコンプピストンが必要になってる


IN25mmEX22mmのバルブ径

ほとんどこの径で馬力が決まるといっても過言ではない

どんなビッグキャブもどんな高性能なマフラーもバルブの径を越えて仕事は出来ない

むしろこのバルブ径を克服するためにいろいろな知恵を搾り出してる

これを根本から打開するのが4バルブ化とかで、燃焼室の決められた面積を有効に使ってやろうって考えなんだ


もうひとつ、エンジンの性格を決める部品がある




カムシャフト


こいつのプロフィールでエンジンの性格が決まる

とくにオーバーラップというもんが高回転重視なのか低速からトルクを出そうとするのか決める

もちろんハイカムだけにハイリフトでもある


そしてポート



これはインテーク側だけど仕上げがいいかというと削りっぱなし

ここからインマニとの合わせをしてもう少し奥を拡大してやりたいけど今はしない

こういう仕上げはエンジンの仕上がりを診てからからでも遅くない


とりあえず土日で組んでみたんだけどエンジンを組むことより

アクセルワイヤーの取り回しとかハイスロの加工、クラッチレバーの増設

レッグシールドのあわせの方が全然時間がかかってる


やることはまだ残ってる

高性能なマフラー、最適な点火、キャブの燃調、ギアレシオの最適化

足回りだってこれに見合うものにしていかないとね