著者 嶋津輝
激動の戦前戦後を生きた女性たちの大河小説
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中の初衣
「家」から、「普通」から逸れて、それぞれの道を歩んでいく姿
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む女の生き方を、ユーモアを交えて描いた作品
~文藝春秋BOOKSのHPより
大正の終わりから昭和の戦前戦後までを描いています
奥さまと私(女中)の絆物語
実は、奥様が女中で、私が奥さまだったりw
特異な主従関係
仲間のような家族のような
くすりと笑えるユーモラスな表現
特に、男と女のアレ
閨のアレです
面白おかしくて、いえいえ、深刻で、、、
もちろん、コレばっかりではありませんよ
これはひとつのエピソードです
太平洋戦争で、世の中も家庭の中も激変
2人は戦火で離ればなれに、そして、稀有な形で再会、また新たな主従関係が
最後は、とても晴れやかな気持ちになりました
戦前戦後の昭和の情趣が、ワタクシにはとても面白かったです
第170回直木賞候補作品