著者 寺地はるな
2023年本屋大賞ノミネート作品
コロナ禍、カフェで働く清瀬
ちょっとしたことが起きて
彼との距離を置く間に、彼は意識不明で病院に運ばれていました
比較的狭い世界で、多くはない登場人物
読み易いと言えば読み易い小説です
少々物足りなさも感じました
恋人関係に踏み出すって、今の時代、なかなか難しいような気がします
恋人でなくても
知らない人と出会い、関係を築くって、とっても難しい時代です
相手のことを知りたいと思う反面
自分の個人的なことを話したくない気もするし
相手のことを知らずに分かった風な気になって、、、
それはとても怖いことです
いけないことですね
この本には、発達障害の人物が登場します
毒親も登場します
いろんな環境で育った人が登場します
誰かと交わる、お付き合いすることは、とても勇気がいることだけれど、一歩踏み込んでみれば、その先のあたたかいものを共有することもできるのかしら
川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない