著者 冲方丁
第169回直木賞候補作
久々のホラー小説です
日常とあまりにもかけ離れている話では、そこまでゾクゾクしませんが、
なんか、お祓いとかお守りとか、水神さまとか、
身近な感じもあり、怖かったですw
主人公松永光弘は、大手デベロッパーのIR勤務
IRとはインベスターリレーションズ
投資家に向けての広報担当という仕事
最大の目的は、株価変動リスクを最小限に抑えること
その松永は、自社の高層ビル建設現場の不穏な情報についてのツイートの真偽を確かめる調査を始めた
- 建設現場で、火が出た
- 建設現場にいるだけで病気になる
- 建設現場から人骨が出た
どのツイートにも写真が付いている
実際に、その写真が現場で撮られたものかの確認のため、松永は現場の地下深くに降りていく
そこには、祭壇があり、穴があり、そこを覗くと
なんと、鎖につながれた男が、、、
彼を救出したあと
松永の身には、次々とたたりと思しき災いが起き始める
松永のみならず、家族にも、、、
いや~、久々に怖かったです
家庭の中で起こる異常現象
匂い、湿気、熱
見えないものに対する恐怖
なんか、本当にありそうな感じがして、怖かったです
日本人だから、感じる怖さとでも言いましょうかw
怖かったけれど、面白かったです