著者 凪良ゆう
2023年本屋大賞受賞作
第168回直木賞候補作
瀬戸内の島の高校生男女の恋愛
ふたりとも、問題ありの家庭で育っています
父親の不倫
母は恋愛体質
高校を卒業した二人は、遠距離恋愛となります
が、あれこれ問題が起きて、、、
35歳くらいまでの、2人の人生を描きます
彼らの仕事の山あり谷あり
職場での性差の理不尽
多様性への偏見
SNS上での誹謗中傷
発病
狭い社会での噂、好奇の眼
さらに
"親はお荷物"問題
切って捨てられないから血は厄介
ヤングケアラー問題の側面も
ただの恋愛小説でなく、現代が孕む如何様にもし難い問題も描かれ、奥行きのあるストーリーです
後半に出てきた
不自由さを選ぶための自由
自分を縛る鎖は自分で選ぶ
という表現、言い得て妙
実に、切ないです
また
互助会的結婚というフレーズに、驚きましたが
まさに、win-win
なんだか、しっくりする気もしました
最後は、目頭が熱くなりました
この本
すぐに映画化されそうな気がします
もしかしたら、ワタクシが知らないだけで、もう映画化の話が進んでいるのかもw