著者 松田青子
このタイトルを見て、パッとひらめいたのが
「かいじゅうたちのいるところ」(作 モーリス・センダック)
子供たちが小さい頃、何度か読んであげた絵本です
怪獣のイラストが、キモ可愛いかったです
この「おばちゃんたちの~」は、かいじゅうとは全く関係はありません
でも、ちょっとだけ、この絵本のエピソードは登場しますけど
実はこの小説、ざっくり言うと、幽霊物語です
幽霊というと、なんかおどろおどろしいですね
お化け物語?
いえ、以前ヒットした映画「シックスセンス」(ブルース・ウィルス主演)に近いかも
現代人の生活に、とても自然に、死んだ人、お化け、幽霊が暮らしています
それも、おばちゃんの幽霊です
見える人もいれば、見えない人もいます、ひひひ
もちろん、怖くて眠れないなんて話ではありません
少々行き詰っている現代人を、スペックを持って、おばちゃんのお化けが助けてあげるお話です
お化けの個性も豊かで、関西弁のおばちゃんお化けなんて、かなり親しみが持てたりします
さらに、モチーフが洒落ているのです
歌舞伎や、怪談、落語を取り入れて、ウィットに富み、趣向を凝らしています
軽い読み物ですが、歌舞伎、落語、怪談に知識があれば、もっと楽しみ方が膨らみそうです