薬膳より 味と五臓の働き ② | 黒江真帆のオフィシャルブログ

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前回より大分時間が経ってしまいました…。

 

雨が多かった梅雨も明け~猛暑日が続いています!

 

 

今回は「酸味と辛味」の働きについてのお話です。

 

酸味は→収斂(しゅうれん)性、そして固渋(こじゅう)の働きがあります。

 

余り聞き慣れない言葉ですが…

 

収斂性とは:だらだらした体調や内臓機能を引き締める力

 

固渋とは:理由もなく汗がでるや尿漏れなどを防ぐ事

 

 

辛味は→発散・行気(ぎょうき)・活血(かっけつ)の働きがあります。

 

発散とは:文字どおり発散や発汗

 

行気とは:“気”のめぐりをよくする

 

活血とは:血液の循環と促進を果たす

 

 

この様に「酸味と辛味」は、五臓に働きかけてくれます。

 

酸味の代表的な献立は、酢の物でしょうか?

 

暑い時期の冷えた酢の物は、食べるだけで気持ちもシャッキとする様ですよねぇ。

 

夏になるとドレッシングもクリーミーなモノよりも酢やレモンなどサッパリが合うし、

 

ピクルスやマリネの出番も多くなります。

 

暑さと身体が欲してる味があり、そして収斂性の働きよりかなっている訳!

 

 

そして暑い時期と言えば、カレーも嬉しいメニューです。

 

生食が多い時ですので胃腸の働きを良くするにも煮込み料理はお勧め。

 

 

酢にもスパイスにも、どちらにも殺菌効果があるので最適…。

 

味には、暑さで食欲が無い時の強い味方になってもくれます。

 

内臓にも働きかけてくれる“味”を知り、これから続く暑さに負けないようにしたいものですね。

 

 

次回は、「甘味と鹹味(しょっぱい味)」についてお伝えします。