大分県豊後大野市の蓮城寺
(れんじょうじ/高野山真言宗)にお参りした後、
いつも隣接する薬師堂にお参りします。
ここには京都の三十三間堂と並ぶ998体の
薬師如来像が安置されています(千体薬師)。
薬師如来の真言
おん ころころ せんだり まとおぎ そわか
薬師堂 入口付近
薬師堂 真ん中正面
薬師堂 出口付近
蓮城寺
薬師堂の横から裏山への登り口に鳥居があり
登っていくと山王宮があるんですが・・・
事件はここで起きました。
(姉さん事件です←古い)
山王宮
いつもは天津祝詞と般若心経を奏上するのですが
ふと拝殿を見ると、拝殿の中一面に、
うっすらと砂ボコリが積もっています。
物好きでヒマなオヤジ
信心深くピュアなハートの紳士である私は
ホウキで掃き掃除をしました。
窓のない拝殿に積もった砂ボコリは
かなりの分量ですが、せっせとかき集めて
拝殿の外に掃き出して行きました。
ほぼ掃き掃除が終わろかという時、
私は重大なことに気付きました。
「これって・・・
スギ花粉じゃね?(汗)」
改めて【砂ボコリ】を見ると少し
薄緑色をしています。
「こっ・・・これは・・・例のアレや!!」
そうです。やけに多い砂ボコリだと思っていた
薄緑色の物体は、すべてスギ花粉だったのです。
そういえば拝殿をぐるりと囲んでいるのは杉の木です。
その杉の木から飛んで来た花粉が拝殿一面を覆いつくしていたのです。(先に気付けよ)
スギ花粉を含め、すべてのアレルギー反応が
陽性な私は、そうとは知らず(フツー、気付くだろ)、靴下もろとも花粉まみれになって掃き掃除をしていたのです。
ここ数年は落ち着いたとは言え、
花粉症の時期になると「クシャミの連撃」と
「予期せぬ鼻水爆弾」に悩まされていた私です。
そんな私が、全身どっぷり浸かるほどの
スギ花粉を浴びた日にゃー、あーた、
どうなることか。想像するだけで恐ろしい。
しかーし!
たとえどんなに花粉にまみれても
たとえどんなにティッシュが欲しくても
男が一度乗りかかった船だ。
途中で投げ出す訳にゃいかねえし
降りかかる花粉は払わにゃならねえ。
俺がやらなきゃ誰がやる!
俺は花粉クリーナーだ。
神社を救う使命をおびて
戦う男、燃えるロマン
誰かがこれをやらねばならぬ
期待の人が俺達ならば・・・以下略
異常とも言える使命感に燃え
ただ一人、拝殿に立ちつくし
スギ花粉に立ち向かう孤高の男。
(もはや意味フミコ、訳ワカメ)
※参考
という訳で最後まで花粉掃除をやり遂げた私は
天津祝詞と般若心経を奏上して颯爽と立ち去りました。
そして再度、薬師如来の待つ薬師堂へ。
そこで薬師如来に緊急のお願いをしました。
「先ほど山王宮でスギ花粉を掃除しましたが
どうか花粉症にならないようお守りください」と。
さて、どうなることかと思っていましたが
不思議なことに全く花粉症の症状が出ませんでした。
あんなにスギ花粉を浴びたのに!
少し鼻や口から吸いこんだはずなのに!
ああ、それなのに、それなのに!
まったく、ぜんっぜん
花粉症の症状が出ないなんて。
常識で考えたら、ありえへん話です。
これって、つまり・・・
薬師如来のお陰ですな
(きっぱり!)
薬師如来が花粉をブロックして
くださったんだと思います。
超強力!薬師如来の花粉ブロック
とはいえ、頼みもしないのに
薬師如来が勝手に花粉ブロックを
してくれるかどうかは不明です。
なので、やはりここは
「お願いする」という意思表示
が大事かと思います。
本当にありがたいことです。
緊急の場合、心を込めてお願いしたら
神仏は何とかしてくれるものなんだな
というのが、よく分かる体験でした。
いやホント、頼んでみるもんやなーと。
現代のように医学が発達していなかった時代は
薬師如来や少彦名神などの神仏が
最後の頼みの綱だったんだろうなと思います。
苦しい時やツラい時、悩み事がある時は
遠慮なく神仏を頼っていいんです。
神仏の方も、私達が頼ってくれると嬉しいんです。
という訳で、何かあったら
身近な神仏を頼ってみるのもアリですよー
(^^)b
薬師如来様、ありがとうございました。
空海さん