櫛田神社は博多区の総鎮守です。
九州以外の人には
博多祇園山笠の本拠地
と言えばイメージが
しやすいかと思います。
JR博多駅から徒歩だと
12分~15分です。
 
熱気にあふれる博多祇園山笠。
出場する男達はこの日の為に
かなり前から準備をします。
それぞれが熱い思いを胸に
祭りに参加します。
数多くの男達の魂を震わす
お祭りの本拠地が、
ここ櫛田神社なのです。
 
私も何度か訪れて少しは慣れましたが
初めて参拝した時は空気感に驚きました。
まず、拝殿の中の空気が濃厚です。
濃厚というか重厚というか
圧迫感がハンパなく強いです。
 
空気に質量があるような感じ
と言ったらいいでしょうか。
濃厚とも濃密とも言うべき空気感は
他の神社では体験したことがないです。
 
誤解を恐れずに言えば
猛獣の檻の前に立ったような感じです。
決して草食獣とか小動物とかの
気配じゃないです。
つまり、「もの凄~く、強い」
ということです。
 
 
昔から沢山の人々に愛され慕われ

大切にされている神社です。

膨大な量の「崇敬の念」が集まる

ということは、神様のパワーが

とても強いことを意味します。

 
 
奇しくも扁額の文字は「稜威(いつ)」
神様の威光を意味する言葉です。
文字通り威風堂々とした神気です。
文字がピカッとかキラリとかではなく
ビカーと光ってる感じです。
神様のパワーが灯台のように
ビカーと出っぱなし、みたいな。
 
半端ない威厳は、まさに「番長」であり
「総鎮守」の名に相応しいものです。
福岡市博多区は同一地域内に筑後一之宮の
住吉神社が存在しますが、そちらとは全く
気配が違います。
 
拝殿の気配を濃密にしている要因の一つは
やはり柱に飾ってある憤怒相の天狗面です。
魔を寄せ付けないパワーを感じさせます。
 
腕っぷしが強くて男気があって親分肌。
昔の漫画に登場していた「番長」そのものです。
 
「番長」というイメージで言えば、東京の
「神田明神(祭神:平将門)」ですね。
(あくまでイメージですが)
 
基本的に格調高くて神々しいのが
社格が高い神社の特徴なんですが
「番長」ということになると
その中に少しだけ「オラオラ系」の
要素が入ります。
(あくまでイメージですからね)
 
その他の地域で「番長」格の神社を
探したい場合には「総鎮守」を
キーワードにするといいと思います。
 
櫛田神社に関する個人的な感想ですが
荒っぽい博多の男達を、まとめて面倒見る
ということで、やはり
「男気があって頼もしい親分さん」
というイメージです。
 

櫛田神社のイメージワード

「優雅」というより「勇壮」

「高貴」というより「豪気」
 
境内社の数も多いので
参拝していて楽しいです。
 
博多に来られた方は、
是非一度、お参りください。
 
 
櫛田神社の拝殿

迫力ある顔の天狗面

 

博多総鎮守の看板

祭神によって祭りが違います。

大幡主大神は「博多節分(2月)」

天照大神は「博多おくんち(10月)」

素戔嗚大神は「博多祇園山笠(7月)」

スラリと長い足がカッコイイ狛犬さん。
見るからに強そうです。

 

境内社も数が多いです。

 
ズラリと並ぶ境内社(これが全部ではないです)
 
 
恵比須様もいます。
重厚な造りの拝殿