ある日のこと。ふと思い立ち、「扇森稲荷神社にお参りに行くべぇ」と自宅を車で出発。
扇森稲荷神社へ行く途中、どういう訳か右折すべき信号を直進して違う道に。
「ありゃりゃ~」と思っていると、なぜか小さな稲荷神社が目の前に。
バーーーーーーーーーーン!!
「・・・・・・・・・・・・・・・(-_-;)」
「これってやっぱり空気を読めってことでしょ」
そう理解して、予定には無かった稲荷神社へ。
(誰が何の空気を読むんですかー?)
「はい、お稲荷様、ご指名入りましたー♪」
てな訳で、呼ばれて来ましたジャジャジャジャーン♪
鳥居をくぐると、急角度の石段が(笑)
崖を登るように石段を上ると、本当に小さなお稲荷さんがありました。
一事稲荷神社
かなり小さくて、手作り感満載の鳥居。
近所の西光寺の守護神社のようです。
線香があったので、ローソクを灯して線香を上げ、お神酒を供えました。
お神酒というのは、白いオチョコがフタになっている、例のアレです(笑)
「お線香があるってことは、般若心経をあげとこか」と思い般若心経を上げたら、どこからかスズメバチが!!
ドーーーーーーーーーーーン!!
これって、昆虫界で最強クラスの超危険なヤツやん!!
厳密に言えば、オオスズメバチです。
このハチが攻撃モードになった日にゃ、あーた。
50過ぎのドンくさいおじさんが、いくら抵抗しても無駄無駄無駄。
逃げても逃げ切れるものではないし、とてもじゃないけど太刀打ちできましぇん。
宮本武蔵なみの剣豪でもないと叩き落すなんて芸当も出来ません。
というか、スズメバチを叩き落として撃退しようなどと考えてはいけません。
見ているとスズメバチは、私から見て右のお神酒にちょこんととまり、次に左のお神酒にちょこんととまり、何やらモゴモゴやってます。
「ほう、スズメバチって、はしご酒をするんやなぁ」
などと呑気なことを考える間もなく、今度は合掌している私の目の前にブーンと飛んできました。
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
猛烈な大ピンチです!
刺されれば、場合によっては命に関わります。
おまけに私は心筋梗塞を2回やっており、一般の方よりも心臓のショックには弱いです。
さあ、どうする?どうなる?
私は何を考えたか、あるいは何も考えてないのか、飯縄大権現の真言を唱えました。
おん きりかく そわか×7回
南無飯縄大権現×7回
飯縄大権現様、お助け頂きまして、ありがとうございます×3回
高尾山の飯縄大権現(いづなだいごんげん)の正体が猿田毘古神さんでありますように、鞍馬山の魔王・サナトクマラの正体が、猿田毘古神さんというように、同一神であるからです。
また、霊的太陽からの遣いであります、「カラス」たちというのは、この山々に住まれています、自然霊・天狗さんたちの化身でもあります。ですから、あなたが、カラスたちに囲まれて守護されていることを実感したのであれば、そのカラスたちは、霊的太陽からの遣いであると同時に、天狗さんたちそのものでもあるということが云えます。
相手がスズメバチなので下手に動くと命取りです。
その場でじっとしたまま、とにかく必死に真言を唱えていたら、ハチはどこかへ飛んで行きました。
後で調べたら、スズメバチを捕まえるトラップに酒を使うことがあるらしいです。
ということは、知らず知らずのうちに、お神酒を供えてスズメバチを呼び寄せていたという訳です。(←もしかして、馬と鹿?)
とにもかくにも真言のお陰で助かりました。
もしかしたら真言のお陰じゃないかも知れませんが、私は真言のお陰だと思ってます。
だから感謝しかないです。
飯縄大権現様、お助け頂きまして、ありがとうございます。
もう一つ裏話をすると、実はこの日、高尾山の護身鏡守を身につけていたのです。
そういうこともあって、とっさに出たのが飯縄大権現の真言でした。
というか、毎日、いくつかのご真言を唱えながら言霊ウォークしているので、真言は丸暗記しています。
今回、つくづく思ったのは、ご真言は丸暗記してないと、いざという時に使えないということです。
里山に近い神社でお神酒を供える時は、スズメバチが寄って来る可能性を想定した方がいいかも知れません。
皆様、くれぐれもお気をつけ下さいね。
さて、この話には、もう一つの解釈が可能です。
それは、一事稲荷の神様がスズメバチに乗り移ってお神酒を飲み、お礼を言って飛び去ったというものです。
まぁ、出来事の解釈は自由ですが、もしそういうことだったのなら、
「神様、スズメバチを使うのはやめて下さい」
と、声を大にして言いたいです。怖すぎてシャレにならんです。
せめて蝶々ぐらいにしてくれると、ありがたいです。
さらに「神社+スズメバチって、スピリチュアル的にどんなメッセージが?」
ということも考えましたが、それは色んな解釈があるようなので、この記事では割愛します。
その後、当初の目的地である扇森稲荷神社に行きましたが、ちょうど七五三の祈願に巡り合わせたのでラッキーでした。
ということは、神様の時間調整という意味合いも?
ま、そういうことがなきにしもあらず、というところですね。
ちなみに、桜井識子さんがブログや本で紹介していた「牛の神」の錆びた鉄製の立札は、立派な石に変わっていました(写真左から3つめ)。