超音波探傷検査について(*'▽')♪ その2 | 溶接マン WELDING

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 先日は中途半端で終わっちゃいました汗

今日はキリのいいとこまで復習します。

で、前の続きの垂直探傷について!!

この前のブログでなんとなく、「あ、こういうもんなんだ・・・こんな測定方法があるんだ・・」びっくり

と理解できたはず。

今日は早速、垂直探傷の測定方法を解説していきます。

この用意した標準試験片STB-A1。

探傷方法は垂直だけでなく斜角にも対応できます。

用途は測定範囲の調整、斜角探触子の入射点、屈折角の測定などです。

(斜角は後日説明します。)

 

そして超音波探傷機の垂直探傷用設定手順スタート!!キラキラ

まず電源を入れます。

電源の赤いボタンを押す際、取り消しボタンを画面が起動するまで

押し続けると初期設定にリセットされます。

最初に測定範囲を変更。

   

 

今回は測定範囲125㎜に設定します。

 

   

確定!!設定の仕方はこのようになります。

続いて音速キーを押して音速5900m/sに設定します。

STB-A1の第一回目底面エコーを約80%高さにする前段階として、

先に校正値とゲートの位置設定をします。

試験片の表面に油を1滴垂らし、そこに垂直探触子を置きます。

   

 

校正値を設定します。

 

   

 

   

校正値1を50mm、校正値2を100mmに設定し、ゲート1・2の位置調整します。

   

 

   

黄色と紫の横棒が50と100のところにきました。

次はゲインキーでエコー高さを80%ぐらいに設定します。

   

2.0dBピッチぐらいで調節して約80%の高さに合わせます。

ここまで設定したら、いよいよ2点のゼロ点調整します。

1点調整より2点調整のほうがより正確に測定できるようなので

今回は2点のゼロ点

調整にしました。

   

 

   

これで設定は完了です。

測定する前にこれをやんなきゃいけない。

でも設定をメモリーしているので取り消しボタンでリセットしない限りは

この設定で何度も測定できるようです。

 

で今回は試験片の寸法を測定していくんですが

どの箇所の寸法かというと・・・

   

 

まずはⒸの寸法を測定してみます。

   

99.8mmですね。ホントは100ピッタシなんですが0.5mmの差は許容範囲です。(笑)

(超音波探傷は正確に測れません(笑)0.5mmぐらいの差は仕方ないです)口笛

 

お次はⒹはどーかな(。´・ω・)?

   

ここは5.1mmですね。正確には5mmなのでほぼきてます。

次はⒺの寸法です。

   

10.2mmです。これも10mmが正確な寸法なのでだいたいきてますね。

 

次はⒶとⒷを測定しましょう。

   

エコーが三つ出てます。これは一番短い距離の反発が一番左側のエコーになります。

なので85.1mmがⒷの寸法ですね。

そしてⒶの寸法が・・・・

91mmでした。結構正確ですね。

垂直探傷測定の基礎はこんな感じです。

 

次回斜角の復習をします。ではでは・・・^^