今日はガス溶接技能講習についてです。
ガス溶接って何? 半自動とTIG溶接とかシールドガスを使用するからそのことですか?
って俺も最初勘違いしてました。(-_-;)
ガス溶接とは可燃性ガスと酸素が結びついて、燃焼する際に
発生する熱を利用して金属の結合を行う溶接方法です。
な、なんと切断もできちゃうのです。( ゚д゚)ハッ!
切断部分を加熱炎(酸素・アセチレン炎)で予熱した後に酸素を吹きつけて酸化・溶融させて、
その酸化物を吹き飛ばして行う切断方法です。
切断はたまに見かけることはあっても溶接は滅多に見ない・・というか見たことがない。
今では当たり前のようにあるアーク溶接。
これがあまり普及されてない時期にこのガス溶接が活躍してたんだと・・・
「こんな能率の悪い溶接で?」
昔の人はすごかったんだ・・・ほえーー(*'▽')
でこのガス溶接、可燃性ガスと酸素を使用するから、すんごく危険!!
過去は死亡する災害事例も日常茶飯事だったらしい。
でもそんな中、災害を防ぐために次々と多くの工夫が加えられ、
ガスの危険性に関する研究も進み、安全で取り扱いも簡単なものになったんです。
「そんでも災害はおきてるよね・・(-_-;)」
ま、十分な知識、経験も無しにやらせたら危険にきまってるよね。
可燃性=燃える、それに加えて
支燃性=燃焼を支える・・・・この2つの混合物は着火すると爆発する恐れがあります。
「ドッカーン!! ジ・エーーンド!!」
だから十分注意して作業しないと命取りだぜ(;´・ω・)
ガス溶接にはアセチレンガスと酸素が使用されるんだが
アセチレンは液化ガスといって耐圧容器の中に多孔質物を詰めて、これに溶剤
(アセトンまたはジメチルホルムアミド)を染み込ませて、常温で加圧、溶解して充てんされてます。
んで、酸素は圧縮ガスと呼ばれ、ガス状で耐圧容器(継ぎ目なし容器)に通常35℃で14.7MPa
または19.6MPaという高い圧力で圧縮充てんされています。
ガスの比重はアセチレンは空気よりわずかに軽く酸素はわずかに重い・・・要するに、
漏れてたら酸素は下にたまるし,アセチレンは上にたまる。
あと温度にも敏感で温められると高圧ガス容器内の圧力上昇にもつながる。
なので、日光の当たらない風通しのよいところにおきましょう。
あとアセチレンの危険性についてだが,
高圧化において分解爆発の恐れもあるので
0.13MPaを超えて使用したらダメって決まりがあるので気を付けましょう。
金属との反応性については、銅や銀と容易に反応し
アセチリドと呼ばれる不安定な爆発性物質を生成するのでこれも気を付けましょう
(乾燥し、大気に開放状態ならば問題ない。現にガス溶接吹管の火口は銅製です。)
そして有害性としては単純窒息性ガスです。
酸素欠乏症になるので吸い込み過ぎには注意です。
そして不純物を多く含むアセチレンは中毒する恐れもあります。
不純物としてリン化水素、硫化水素などが含まれていていずれも猛毒です。

アセチレンの危険性はこんなもんかな・・・
いやいや、まだまだありそうだが・・・(。´・ω・)?
とりあえずこれくらいにして、明日は酸素の危険性から語ります。
ではでは(*'▽')