盛りだくさん!県営第11回前半の開催を振り返る。 | 金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

 

 

 

金沢競馬担当日記、今週は鈴木が担当します。

 

県営11回金沢競馬の前半戦が9月16日、そして19日行われました。

 

今回の記事では、

 

・元JRA調教師、角居勝彦さんのトークショー

・準重賞、敬馬賞は笠松所属のツクバキセキが人気に応えV

・移転50周年に関するパネルを場内に掲示

 

と3つのトピックスに分けてお届けします。

 

 

 

〜元JRA調教師、角居勝彦さんのトークショー 〜

 

16日土曜日は、4R後と7R終了後に元JRA調教師であり、現在は一般財団法人ホースコミュニティの代表理事、みんなの馬株式会社COOとしてご活動されている角居勝彦さんのトークショーがスタンド前ステージにて行われました。

 

1回目のトークショーでは、ホースコミュニティや8月にオープンした珠洲市のホースパークにおける取り組みや今後の展望。

 

2回目のトークショーでは、数々の名馬を管理されてきた中でも今回は日本調教馬として初のドバイWC制覇という偉業を成したヴィクトワールピサの現役時代を中心にお話を伺いました。

 

こちらのトークショーの模様はYouTubeのアーカイブでも視聴可能です。

競走生活を終えたサラブレッドの窮状とそれに対して現在どのような取り組みが角居さんのもとで行われているかご興味のある方はぜひご覧ください。

 

 

(トークショー1回目▶︎3:12:25〜)

(トークショー2階目▶︎5:08:10〜)

 

 

8月にオープンした珠洲ホースパークでは、事前予約、申し込みが必要とのことですが、現在ミニチュアホースや競走生活を終え、自然に触れながら穏やかになったサラブレッドと触れ合うことができるとのこと。

 

また、場内には珠洲ホースパークへの募金箱が設置されていました。

 

 

OKUNOTO UMA  PROJECTのホームページからも活動支援の寄付ができるようですので、ぜひチェックしてみてください!

 

珠洲ホースパーク-みんなの馬(ホームページリンク

OKUNOTO UMA PROJECT(ホームページリンク

 

 

 

 

 

〜準重賞、敬馬賞は笠松所属のツクバキセキが人気に応えV〜

 

19日火曜日の最終レースは、敬馬賞が行われました。

 

同レースは、昨年「祝!敬老の日 敬馬賞

としてC1級以下8歳以上という条件で誕生しましたが、

今年はC級9歳以上と条件替わりに加え、金沢所属馬のみならず、名古屋、笠松所属馬も参戦可能の1400mの準重賞として行われました。

 

数多くのレースを戦い抜いたサラブレッドたち。

せっかくですので、出走馬を一頭ずつご紹介したいと思います。

 

 

 

1、笠松・サンライズサーカス 10牡 96戦5勝

 

 

 

 

2、ヤマイチレジェンド 11牡 133戦13勝 

 

 

 

 

3、ドウディ 9牡 85戦8勝 

 

 

 

 

4、カジノノーブル 10牡 157戦10勝

 

 

 

 

5、笠松・ラディアンスウェイ 9牡 88戦7勝

 

 

 

 

6、笠松・ネイバルエンスン 11牡 150戦10勝

 

 

 

 

7、名古屋・グリフレット 9牡 136戦3勝

 

 

 

 

8、笠松・ツクバキセキ 10牡 134戦15勝

 

 

 

 

9、ゴールドスピアー 9牝 103戦5勝

 

 

 

 

10、イーゼル 10牡 128戦14勝

 

 

 

以上のメンバーで争われました。

 

圧倒的な人気を集めたのは、笠松から参戦のツクバキセキ。

所属している笠松では、現在A級格付けで健闘していることからも、この馬に支持が集中しました。

 

レース方も、序盤は中団外から徐々に進出し、3角では2番手。

逃げるイーゼルの抵抗にあったものの、最後はこれをねじ伏せて1馬身先着。

 

人気に応え、今年の敬馬賞制覇なりました!

 

 

 

優勝馬関係者の皆様、おめでとうございます!

 

レース後、手綱を取った深澤杏花騎手にお話を伺うと

 

「何回も乗せてもらっていましたが、金沢で勝たせてもらうのは初めてだったので嬉しかったです!

 

レースでは初めて乗せてもらったんですが、調教後も変わりない状態で、いい感じに気合いも乗ってくれていたので、このメンバーなら自分がツクバキセキの邪魔をしなければ勝てるなと思っていました。

その通りの騎乗ができてよかったです!

 

(135戦目ですが)いやあ、頑張ってくれていますよね。

地元に戻って相手関係次第な面もまた出てくるとは思いますが、これを機にまたいい走りができたらなと思います。

 

今回は先生と馬主さんに機会をいただいて、いい状態の時に乗せていただいて、すごい感謝の気持ちでいっぱいです。

初めて準重賞勝たせていただいて、金沢でも勝つことができて、思い出に残る勝利になりました!」

 

 

表彰式終了後は、ファンプレゼントとしてどら焼き100個が深澤騎手からファンの方々へ手渡されました。

 

お残りいただいたファンの方一人一人に最後まで丁寧にファンサービスを行っていた深澤騎手の姿が大変印象的でした。

 

 

2着は、積極果敢に逃げたイーゼル。

金沢1400mにおける自己ベストに0.1まで迫る1:31.1の時計で走り、波乱を演出。

 

3着は笠松のルーキー松本一心騎手騎乗、ディープインパクト産駒のラディアンスウェイでした。

 

 

この敬馬賞、金沢競馬発の取り組みで大変素晴らしいと私は思っています。

年齢を重ね活躍の機会が狭まるサラブレッドたちにとっては、絶好のチャンスであることがまず一つ。

 

そして「馬たちの居場所を作る競走番組の形成」というのは、先の角居勝彦さんのお話しにも繋がる部分があると考えます。

 

現状は敬老の日にちなんで年一度のレースではありますが、今後も金沢のみならず、全国各地でこういった取り組みが行われればと思います。

 

 

〜移転50周年に関するパネルを場内に掲示〜

スタンド1階には、

 

・歴代のリーディングジョッキー

・リーディングトレーナー

・年度代表馬

・これまでの金沢競馬の歴史

 

などについてまとめられたパネルが掲示されています。

一部ですが写真でもご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、白山大賞典の歴代ポスターも掲示されていました!

 

 

 

 

 

地元大一番に向け、場内の士気も高まっているように感じました!

 

来週は24日(日)に新設の2歳重賞・ネクストスター金沢が。

そして26日(火)には白山大賞典が行われます!!

 

盛りだくさん11回開催、後半の開催はビッグレースをぜひお楽しみください!