金沢市最大のイベント・百万石まつりが、いよいよ6月2日(金曜日)から4日(日曜日)におこなわれます。
コロナ禍で、形を変えたり規模を縮小したりといった年が続きましたが、今年はようやく従来のかたちでの百万石まつりが見られるようです。
そして、金沢競馬上半期最大のレース・百万石賞が、4日(日曜日)におこなわれます!
すでに枠順出ました。
一部の出走馬関係者に馬の様子や意気込みをうかがいました。ご紹介します。
ハクサンアマゾネス 加藤和義調教師
「スタートが全て。
昨年・一昨年よりいい状態で百万石賞にのぞめる。不安はありません。
スムーズな競馬が理想だけど逃げなくてもいいし、鞍上に全てを託します。
しかし、これまでにも、万全でのぞんだレースで出遅れたりしてるし、魔物が住んどるね、ゲートには」
これまでこの馬が百万石賞に出走してきた時には、状態やローテーションに不安がありましたが、今回はそうした懸念はまるでない!と語る加藤師は、満面の笑みと不安そうな表情とが忙しく入れ替わり、「好事魔多し」などということにならなければ良いが…という風情でした。
(利家盃パドックのハクサンアマゾネス)
サンライズハイアー 松戸政也騎手
「いつも通り乗ります。ひかえて差し脚を活かしたいですね。
ボクはこの馬は、差し脚が持ち味だと思っていますから、それを活かすのがボクの役目ですね」
松戸騎手は、この馬に騎乗することが決まっていましたが、トランスナショナル(今回は和田譲治騎手騎乗)の近走についても話してくれました。
トランスナショナル 松戸政也騎手
「一回目、敗れたレースは距離が短かったので度外視です。勝ったレースのように、長く脚を使えるのが味だと思うのですが、結果論ですが、利家盃ではもう少し前につけて行けたほうがよかったかなと。あの位置からでも勝負になると思ったのですが。
あとこの馬には、良馬場がいいんですが、予報は雨ですか?」
(利家盃パドックのトランスナショナル)
ソーラーフレア 中島龍也騎手
「前回負けたのが不思議なくらい。止まってないし、フワフワもしてない。ぶっちぎると思ったのに、相手がよく切れたとしか言えないですね。
確かに若干、前半でハミを噛んで行ってましたけど、手応えも終始よかったですし。
距離はのびても大丈夫だと思います!」
「どんな馬?」という質問への、これが答でした。
馬の実力には、かなり手応えを感じている様子で、大きな期待をいだいている様子です。
(金沢競馬移転50周年記念パドックのソーラーフレア)
シンボリフラッシュ
スギノグローアップ
ガムラン 佐藤茂調教師
3頭を出走させる佐藤師は、
「強いのが一頭いるからね、あんまり立派なことは言えないけど…」
と前置きした上で、
「シンボリフラッシュは、最後のキレに賭けるしかないよね。
ガムランは、4〜5番手、前走と同じくらいの位置には行けるのでは。距離がのびるのはいいよね。
スギノグローアップは、2度勝って少し疲れが出たけど、調子は戻ってきました。距離実績があるからここに挑戦します。その距離実績がね、この馬の一番の魅力です」
相変わらず穏やかな表情と口ぶりでした。
3頭いずれも「具合はいい」とのことで、笑顔の下には打倒ハクサンアマゾネスに向けて闘志を秘めているようでした。
(昨年利家盃パドックのスギノグローアップ)
また、ガムランについては、前走で手綱をとった栗原大河騎手にも聞くことができました(ガムランには今回、吉田晃浩騎手が騎乗します)。
ガムラン 栗原大河騎手
「前走、ペースがはやくなりそうだと思っていたので抑えて行ったのですが、現にはやかったので、流れが向きました。
前走がいい内容でしたから、同様の走りができれば期待できるのでは。中央でも1800メートルで結果を出している馬なので、距離はいいと思います」
栗原騎手は今回はスギノグローアップに騎乗します。
「佐藤先生から、『一頭頼むよ』って言われてるんですけど、どの馬ですかね?」(この時点では知らされず)と苦笑いしていましたが、重賞実績のあるスギノグローアップの手綱を任されました。自身二度目の百万石賞制覇がかかります!
ハクサンアマゾネスが勝てば、2010〜12年のジャングルスマイルに次ぎ二頭目の三連覇達成となります(ジャングルスマイルは計5回制覇)。
金沢競馬史に残る活躍を見せてきたハクサンアマゾネスが、さらに勲章を積み重ねることになるのか、ライバルが待ったをかけるのか。
(昨年百万石賞優勝 ハクサンアマゾネス)
第66回百万石賞は、4日(日曜日)午後6時15分発走予定です!
みなさまご注目の上、たくさんご参加ください!!