3歳馬ブルベアカイリ、巻き返しの準重賞2勝目! | 金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

 

 

 

 

こんにちは!今週は鈴木が担当します。

 

 

 

県営第14回金沢競馬前半の開催が11月15、16、17日の3日間連続で行われました。

 

 

 

まずはメモリアルから。初日15日の6Rをカトリーヌスリジエが勝利。この勝利で同馬を管理する高橋道雄調教師は、通算900勝達成されました。

 

 

(引き上げてきたカトリーヌスリジエ)

 

 

 

 

 

カトリーヌスリジエの母馬、アッシュアッパーは現役時に中央や南関東、そして金沢を転々としながらも晩期は金沢で腰を据え走った馬でした。

 

 

そしてこのアッシュアッパーの姉には、2002年の北日本新聞杯や2004年ほくてつニューイヤーカップ(現廃止)の優勝馬グレイスアッパーがいます。

 

 

グレイスアッパーの子ども達も金沢で活躍。ジョウテンホープは金沢で通算16勝、妹のジョウテングレイスは重賞にこそ手が届かなかったものの、最大で9連勝、通算20勝挙げています。今年はそのジョウテングレイスの初仔、サンジョルディがデビューを果たし、新馬勝ちを収めています。

 

 

…長くなりましたが、いずれも高橋道雄厩舎所属のサラブレッド達。厩舎に縁のある血統馬で区切りの勝利となりました。おめでとうございます!

 

 

 

 

 

 

初日、2日目そして3日目もいいお天気。特に2日目は、11月半ばとは思えないほど気温が上がり、風も心地よく先輩・大川アナは「外でこのまま昼寝できそう」と仰っていたほど。

 

 

(初日の朝)

 

 

 

(2日目のメインレースパドックの時間帯)

 

 

 

(そして3日目の朝です。いいお天気でしょう)

 

 

 

 

 

天気予報では、11月下旬も例年より暖かいみたいです!私は寒いのが苦手なので、暖かいと聞くと、自分の担当週ではなくてもなんだかホッとします(笑)

 

 

 

今回は2日目のメインレース、準重賞・霜月スプリント特別を中心に振り返ります。

 

 

 

1400mの一戦。単勝式のオッズは

 

 

 

ブルベアカイリ 2.3倍

 

 

 

エンドレスゴールド 2.4倍

 

 

ネクサスエッジ 5.4倍

 

 

チャーハン8.0倍(面子にしっかり炒飯と印字されてます)

 

 

 

私の注目は、今回は外枠を引いてレースがしやすいだろうと条件好転が見込めるブルベアカイリでした。前走は単勝1.1倍の支持を集めたものの、最内枠からスタートダッシュが決まらず全く自分の形に持ち込めませんでした。(その時の記事はコチラ まだという方は是非ご覧ください)

 

 

 

 

レースは、序盤はダッシュの速いアンジュリアンが逃げ、これを行かせたブルベアカイリが外の2番手に、内からネクサスエッジが加わって3頭が先行。

 

 

3コーナーを前にしてアンジュリアンは後退。前に出たのはブルベアカイリネクサスエッジの2頭。後ろからはエイシンホープチャーハンが追い上げます。

 

 

ネクサスエッジを捕まえて、4コーナーから先頭に変わったブルベアカイリ

直線では、押し切りを図るところに外からチャーハンが脚を伸ばして差を詰めましたが、その差が4分の3馬身と並びかけたところがゴール。3着にはネクサスエッジが粘りました。

 

 

 

レースの実況を担当させていただいて、その後レース映像を見返して「差は詰められたものの、まだまだブルベアカイリには余力があるんじゃなかろうか」と感じました。

 

 

というのも、先頭に変わってから直線入り口で追い出されるまで非常に手応えが良く見えました。

 

そこから追い出されてからの反応、伸びは私が思っていたほどのものではありませんでしたが、直線で吉田騎手が左手で手綱を懸命に引っ張りながら何度も右鞭を振るっていた姿を見るに、まだ全力を出しきれていない要素が何かあるように思えます。

 

 

 

何はともあれ、ブルベアカイリは前走からの巻き返しを果たし、10月の恋路賞に続いて準重賞2勝目。

 

 

金沢1400m戦では土つかず。3歳馬の更なる成長とステップアップはもちろんのこと、来年以降はどういったローテーションを組むのか引き続き注目の1頭です。

 

 

 

 

 

 

 

話は変わりますが、昨日スマートフォンをぼんやり眺めていたら「この日から丸一年経ちましたよ」とスマホが鼓門の写真付きで教えてくれました。

 

(この写真です。初出張時に撮影)

 

 

えっ!?あれからもう1年も経つのか。そろそろとは思っていたけど…本当にあっという間だったなあと思います。

 

 

 

簡単に1年を振り返ると、金沢競馬場は今年3月の開幕時から無観客での開催。昨年から心待ちにしていた金沢競馬場グルメを食べるにも売店はどこもシャッターが降りていて、場内を散策しても人がいない競馬場って不気味だなという印象を春に抱きました。

 

(今年、5月撮影)

 

 

夏が終わって、白山大賞典を翌々日に控えた9月26日に金沢競馬場も制限付きではありながらも、お客様の入場が再開されました。

 

 

そして、その日のメインレース重賞・金沢プリンセスカップの実況を担当させていただいたことは忘れられない思い出です。

 

 

待望のグルメの方は、白山大賞典デーにたこ勝でペアを注文。

 

 

(コストパフォーマンスに感動しました)

 

 

 

あれから、もういつでも食べられるぞ!と思うと、毎度「また今度食べよう」と思ってしまいなかなか買いに行けていないので、年内最後の出張の際には競馬場グルメの食べ納めをしっかりしたいと思います!

 

 

 

 

 

 

さて金沢競馬、県営14回後半の開催は、通常通りの日・火の開催です。

 

 

 

22日の日曜日には2歳重賞・金沢ジュニアチャンピオンが行われます!

ここまで無敗のサブノタマヒメ、そして転入初戦の1500mを好時計で駆け抜けたアイバンホー、更には冒頭でも少し触れたサンジョルディや金沢シンデレラカップ優勝馬マナバレンシアなどが出走登録しています。

 

 

 

 

若駒の熱戦をはじめ、次回の金沢競馬にも是非ご期待ください!!