第17回金沢スプリントカップ・優勝ストーミーワンダー | 金沢競馬担当日記

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金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。


金沢競馬、金沢市営第2回の開催が終了しました。

今回のメインレースは東海&近畿との交流重賞
第17回金沢スプリントカップ(1400m)
出走馬は
 

1ハドウホウ


2ストーミーワンダー


3サノラブ


4ウインクレド


5エグジビッツ


6ハタノサンドリヨン


7ゴーインググレート


8エイシンヴァラー


9ミキノグランプリ


10オーバークロック


遠征勢が4年連続で勝利しているこの競走。

今年も、黒船賞勝ちエイシンヴァラー(兵庫)を筆頭に、

前走・日本海スプリントに続いての金沢でのレースとなった笠松・ストーミーワンダー&ハドウホウ。
名古屋では4着以下のない堅実派ウインクレドが参戦。

迎え撃つ地元勢は、徽軫賞で重賞初制覇のサノラブ。
4頭で行われたトライアル・金沢鼓門賞を勝ったオーバークロック。
JRA5勝で移籍後、前走日本海スプリント2着だったゴーインググレート。

人気は圧倒的にエイシンヴァラーが集め、単勝式は1.8倍の支持。
2番人気はゴーインググレート4.4倍。
以下、ストーミーワンダー7.4倍、サノラブ9.3倍までが
単勝式10倍を切る人気でレースを迎えました。


レースは好スタートからサノラブが先手を取り、外からオーバークロック2番手で、エイシンヴァラーとミキノグランプリの内にハドウホウで3番手集団を形成しました。
序盤から手が動いていたゴーインググレートは徐々に付いていけなくなり後退。中団からストーミーワンダーが前を見ながら良い手応えで外目を進出し。そして各馬が外目を進む中、後方から空いた内側を通ったウインクレドが前に迫って行きました。

4コーナーに入るところでサノラブが後続を引き離そうとするところ、
後ろに、ウインクレド、エイシンヴァラー、ストーミーワンダーが迫って直後にハドウホウで直線へ。
エイシンヴァラーはここで伸び切れず、外から一気に伸びたストーミーワンダーが差し切って優勝。
ゴール前でサノラブを捕らえたウインクレド2着、サノラブ3着。
2着争いに及ばず、エイシンヴァラーは4着という結果となりました。

結果は→こちら



1着 ストーミーワンダー 佐藤友則騎手 表彰式インタビュー

―優勝おめでとうございます。
ありがとうございます。

―前走に続いての金沢遠征。それほど間隔はなかったですが、馬の状態はいかがでしたか?
今年は暑さに堪えることもなく、前走より順調に…ここ間のない中、来られたことが、一番の勝因だと思うんですけど。
今日は涼しくて良かったです。


―スタートして、位置取りなど、思ったポジションは取れましたか?
いえ、僕がちょっと突っかけてしまって、一歩目ちょっと遅れてしまったんですけど、逆にそれが、エイシン(ヴァラー)を見ながらいい位置取れて。
もう3コーナーでは勝てるっている抜群の手応えだったんで、あとはもう馬の力を信じて乗りました。


―抜け出してから後続を突き放して、気持ち良かったんじゃないですか?
あとはもう真っすぐ、馬のバランスを崩さないように追ってくれば、無事に勝てるだろうと思って乗ってました。

―やはり、これくらいの、マイル(1600m)までの距離がこの馬に合ってるというところでしょうか?
ちょっと前走(日本海スプリント、900m)は忙しかったかな、って感じがするんですけど、逆に前走の900mでいい気合が乗って、今回に生きたんで。
やっぱりベストは1400m、1600mだと思います。


―そして、佐藤騎手ご自身も、久々の金沢での重賞制覇。最近活躍が目立っています!
はい。何とか、4年連続で金沢で重賞勝たせていただいてるんでね。
去年のMRO金賞(ドリームスイーブル)以来になるんですけど、勝てて良かったです。


―美味しいもの食べて帰ってくださいね!
いや、明日も競馬があるので、すぐに帰ります!

(スタンドを見ながら)スタンドいっぱいのお客さん、今日はありがとうございます。
日本で一番、ここ金沢競馬場が大好きです!
ありがとうございました!



2着ウインクレドの吉原寛人騎手にも木曜日にお話を伺いました。
先行争いが激しくなりそうなので、それに巻き込まれないように、そしてじっと我慢してロスなく運ぼうと考えてました。
メインレースの頃は馬場が締まった感じで、最後の直線も内を突きました。
今年の馬場でも上のクラスだと内を突いても大丈夫なことが多いですよ。

ロスなく、と思った作戦が上手くいきました。



今年も遠征勢の勝利で、5年連続となりました。
笠松からの参戦での優勝は、2017年ライスエイト以来。

 

優勝おめでとうございます!



地元勢はサノラブが3着最先着。
以前、米倉騎手にお話を伺った際には、
「これからは相手もだいぶ強くなってくるから…」と控えめでしたが、
真っ向勝負で先手を取っての3着。これからもいいレース期待できるのではないでしょうか。


23日火曜日パドック解説を担当した西田茂弘アナ。

福山競馬で騎乗経験のある畑中信司騎手、
そして元福山競馬の鋤田誠二調教師と楽しそうに懐かしそうに話をしていました。

 

現在入手困難な、白えびビーバーをいただきました!

 

 

金沢競馬次回の本場開催・県営第8回は

前半戦が28日(日曜)・30日(火曜)にレースが行われます。

 

30日には、2週連続の交流重賞、

第63回MRO金賞(3歳、東海近畿交流)がメインレース。

今回も遠征勢強そうですが…結果は果たして??

 

たくさんのご来場をお待ちしています。