盛りだくさんの県営第5回前半戦が終了しました。
この前半戦、初日(24日)には重賞・第23回北日本新聞杯が、2日目(26日)にはスーパージョッキーズトライアル2015ワイルドカードがおこなわれ、いずれもたいへん盛り上がりました。
まずはエムティサラが優勝した北日本新聞杯。
前半、かなりゆったりしたペースですすんだこのレース。勝ったエムティサラは好位の内々でじっと機をうかがうような態勢、そこから勝負所で前を捕まえに行き、直線ではするどい伸び脚で一気に逃げ馬をとらえて抜け出しました。
まさに完勝という内容のエムティサラについて、手綱をとった青柳正義騎手は、
「一番理想の位置がとれました。道中も、あれ以上遅くなると厳しかったんですけど、なんとかなる範囲だったので。
ボクがこわかったのは、前にピュッピュッと早く行かれてつかまえ切れないことでした。3~4コーナーさえ射程範囲でまわれれば、直線ではかわす自信がありました。
よほど前が詰まりそうなら外をまわそうかと思いましたけど、なんとか抜けられそうな雰囲気だったので、内にいました。あとは腹くくって。
エムティサラは乗りやすくなりましたよ。レースにしろ攻め馬にしろ。
ちょっと気の悪いところがあるので、なかなか思ったように素直なレース運びができないこともあったんですけど、今はその、去年までの気の悪さがいい方向に前向きになったので、それが一番の成長ですね。
3~4コーナーちょっとしぶいんですけど、そのぶん直線では脚を使ってくれるんで、大きく置かれなければ。
今後については、とりあえずMRO金賞を目指す感じですね」
かなりの自信をもって臨んだ北日本新聞杯だったようです。これでエムティサラは重賞2勝目。次は金沢の3歳トップとして、交流重賞のMRO金賞でいい走りを見たいところです。
↑の写真、青柳騎手がこのポーズをとっているのは…この日(写真は26日朝)の調教中、顔にケガをしてしまったためです。ピースサインの向こう側には大きな絆創膏とキズやアザ。写真を撮ってもいい?と聞くと、自分からうまくケガの部分を隠してポーズをとってくれました。
その青柳騎手は、26日におこなわれたSJTワイルドカードで総合2位に入り、みごとにSJT本戦第1ステージへの出場権を得ました。
朝の段階で、専門各紙の印がうすいのを見たわたくし、「クジ運悪かった?」とイジワルな質問をすると、「正直、ちょっとはそう思います」と答えていた青柳騎手。
素晴らしい騎乗を見せてくれました。…青柳騎手、ゴメンなさい、失礼しました。
「地元開催ということでリラックスして乗れた」
という青柳騎手。自身2度目となるSJT本戦出場、大活躍を期待しています。