今週の日曜日・火曜日、県営第4回開催の前半がおこなわれました。
じつはわたくし、今年に入ってからは今回が初めての金沢競馬レース実況担当でした。あまりに久々で、会う方ごとに「もう来ないかと思いましたよ」などと言われてしまいましたが、このあとは頻繁にお邪魔する予定です。今年もよろしくお願いいたします(…と、5月も半ばになって言うことになるとは思いもしませんでした)。
はじめにお断りしておきますと、今回、写真はありません。いや、撮ったんですが、どれもこれもうまく撮れず、平瀬騎手の写真にいたっては、複数枚撮ったものがすべて目を閉じている瞬間をとらえたものになってしまいました。さすがに掲載できません。もうしわけありませんが、ご容赦ください。
ここまで3月末の開催と4月からの3開催、あわせて4開催がおこなわれた金沢競馬。今年、リーディングジョッキーあらそいでトップにたっているのが、平瀬城久騎手です。
昨日2つ勝って、25勝。
「あ、もうそんなに勝ちました?強い馬に乗せてもらってるんで、たまたまですね。まだ始まったばかりで、これからなので。維持できるようにはがんばっていきたいです」
という平瀬騎手に、先日笠松競馬場でおこなわれたオグリキャップ記念でのジャングルスマイル(3番人気で5着)について聞いてみると、
「年齢的なこともあるかもしれないです。
ホントは前に行く予定だったんですけど、外の馬のほうがはやかったので。もうちょっと差して行けるかなあと思ったんですけど。
思ったより道中もかかってたんです、あの馬にしては珍しく。道中はもっと落ち着く馬なんですけど。
前回が1500メートルの短距離だったこともあるかもしれないですけど。
(オグリキャップ記念は)前半めちゃくちゃ遅かったんで…ボクが勝ったときも遅かったですけど。あの位置からでも差せると思ったんですけど、イマイチでしたね。スパートかかっても、もっとラクについて行けるハズだったんですけどね。動きは悪くなかったんですけど」
首をひねりながら、期待に応えられなかった理由を考え考え話してくれました。
レース後は
「元気です。また地元で百万石賞があるので、そこをがんばりたいですね」
と次にむけて気持ちを切り替えているようです。
ジャングルスマイルのライバルとなりそうな、ナンディンについては、佐藤茂調教師にお話をうかがいました。
「力がついてきてるね。
(レース序盤で)中段くらいについて行けるようになってきたのも、力がついてきてるからだと思いますよ。
使い出しが遅かった馬だから、まだ成長力はあると思っています。
百万石賞の前に、今開催の1900メートル戦を使います。調子は悪くないです。春先よりも上がってきているかなと思います。体調も上がってきてるんじゃないかな。
(暮れ以来)一線級と手合わせしていないんで、そこはやってみないとわからないですけど」
佐藤調教師が「一線級」と認めるライバルたちとの差は、どのくらい縮まったのか。佐藤師も再度の対決を楽しみにしているようです。
その「一線級」のうち、ナムラダイキチとジャングルスマイルが、ナンディンも出走を予定している競走(今回の4日目)に登録されています。実際に出走するかどうか、現段階では不明ですが、上半期の大一番・百万石賞の前に、上がり馬ナンディンやアキレウスと「一線級」との対決が見られるかもしれません。
百万石賞を前に、役者のそろいつつある金沢競馬。ケージーキンカメをふくめた有力馬たちが、百万石賞で顔をそろえるのを期待せずにはいられません。