薬を飲んでも熱が下がらないので、
病院へ、
新しい薬の処方箋をもらいました。
この時また大きなユレがきたが、
もはや誰も慌てはしない。
院長さんと、「もう腹を括るしかないよね」と話してました。
帰ると、いつもどおり採譜仕事の依頼がきて、
いつもどおりありがたく引き受けました。
仕事が来るのはどんな時でもありがたいことです。
こんなときに仕事ができることに大変感謝しています。
今度の薬はイイカンジで、熱も8度5分から7度までさがりました。
原発は依然、大変なことになっています。
一昨年のことを思い出しました。
家族4人で車で北海道、岩見沢の実家に行き、
帰りに母を乗せ5人で福島、楢葉町の親戚の家で
一泊しました。
小高い山にある家で、畑の作物も充実しており、
ほとんど自給自足できるという。
夜は外灯も無く真っ暗だ。
しかし、部屋数も多く広い、お風呂、トイレも最新式で
それはそれは素敵な家だった。
この家、土地付で信じられないくらい安く買ったと聞かされた。
到着早々、釣り好きの僕は親戚の家から車で10分ほど
おりた浜にに案内された。
イシモチが釣れるらしい。
僕は竿を出しポイントを探しながら浜伝いに歩くと、
遠くに、なにやら場違いな建物が見える。
聞くと、原子力発電所であった。
悪いけれど、僕は一瞬ギョッ!とした。
例えが悪いかもしれないが、
飛行機は新幹線よりも事故の確率が低くて安全だよ。
と聞いても、
飛行機事故=絶望的、と同じで
原発の事故=絶望的
と感じてしまうのは僕だけではないだろう。
「そうか!そのリスクの分あの家は安いのだな」
と思ったのだが、
一緒に釣りをしていた母の従弟は
「いやいや、まず大丈夫、安全だよ」と言う。
僕はあんな素敵な家に住めるのなら
田舎暮らしもいいものだな、と思った。
その夜は地物の魚やら肉やら、もてなしをうけ、
へべれけに酔っ払ってしまった。
翌日、親戚の家に母をおき、とても美味しい
自家製の唐辛子味噌をもらい、
4人で楢葉町を後にした。
今、無事に避難していると良いのだが・・・・・・・・
原発で今、最悪の事態を避けるため、
危険を顧みず作業している人達のことを思うと・・・・・・
胸が張り裂けそうです。
どうか頑張って下さい!!