春秋座大歌舞伎

 

松竹では巡業とよぶ興業を初めて拝見しました。

巡業という言い方は嫌だな。

「歌舞伎はお江戸だけのものなのね」と思ってしまいます。

猿翁が筋書で「全国公演」と書いていましたが、この方がいいかな。

 

地元での巡業に出かけた友人(歌舞伎座での観劇経験あり)が

「花道もないし、役者が手を抜いていたように感じた」

と酷評したので、行ったことはありませんでした。

 

今回は春秋座見たさに、チケットをゲット!

さすが猿之助、プラチナチケットでありました。

 

当日、京都の道路はいつもの渋滞で

会場へ向かうバスの中ではハラハラ、イライラ

 

でも降車して、

道路を挟んで見えた春秋座の建物に度肝を抜かれました。

 

京都芸術劇場 春秋座

京都造形芸術大学で歌舞伎実技を教えていた三代目市川猿之助(現猿翁)の、大学に    歌舞伎を演できる本格的な劇場を作りたいという強い希望のもとに実現した劇場です。現在は四代目市川猿之助が芸術監督を務めています。(京都芸術劇場公式サイトより)

 

長い中央階段を上らずに、脇からエレベータで行けるルートもあるようですが

ここは、階段利用しかありません。

上るごとに、歌舞伎観劇の気持ちは高まります。

 

座席総数732席の「歌舞伎小屋」雰囲気の

良い劇場です。

 

「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」

 

昭和56年に市川猿翁が復活初演したものを、

市川猿之助と坂東已之助のダブルキャスト公演

この日は、猿之助が宙乗りをつとめまするAプロ日

十三役早変わりは已之助です。

 

序幕40分 幕間10分

二幕目35分 幕間25分

大詰め45分

 

二幕目の猿之助による化け猫のおさん。

化け猫の住む暗いお寺は

「義経千本桜・川連法観館」のようなセットの仕掛けにみえます。

でも狐ではなく、猫の怪物です。

怖くて、不気味で、凄味のある化け猫です。

こういうのをやらせたら、猿之助はうまいな。

大いに楽しませてもらいました。

 

大詰め

已之助による早変わり。

仕掛けがわかるところもあり、えっと驚くところもあり、

一生懸命さが見えます。

已之助は、若手では群を抜いて踊りがしっかりしているから

いいんだろうな。

 

出演者一同がそろって挨拶の口上があり、

これが歌舞伎です。大衆の演劇なのです。

 

終演のロビーで、「次回も楽しみね」と話すご婦人方多くいらっしゃいました。

うらやましい限りです。私も猿之助の早変わりをみたかったな。

猿之助には熱心なファンがたくさんいらっしゃることを改めて認識。

 

ていうか

澤瀉屋の役者の層が厚いから、

ファミリーだけで充分な公演ができるからもありますね。

春猿・笑三郎・笑也

美しく、演技も達者な女形が揃っています。

それってとても重要で、女が見る歌舞伎

美しい場面と美しい女形は必須です。

亡き藤間紫さんの功績もあるのでしょう。

 

今回は京都旅行を兼ねての

すばらしい劇場での歌舞伎観劇となりました。

無理して遠征してよかった。

大満足です。