HORSE&HOPE 駆け抜けたその先に。2022岩手競馬
<見解>
岩手2歳女王決定戦は、プリンセスカップ。今年からM1に格上げされ、道営5頭を迎えフルゲート12頭が揃った。前走初めて惨敗したフジラプンツェルがリベンジを期して参戦。層の厚い道営勢との力比較が今後への試金石となる。今シーズン行われた交流重賞で岩手勢は全敗、オーラスとなったこのレースで一矢報いる事が出来るかが焦点になろう。
◎フジラプンツェル
デビュー5連勝で、大物出現と話題になった牝馬。前走南部駒賞では6頭立てで道営勢を一蹴するかと思われたが、エイシンケプラーの0.9秒差4着と初めて挫折を味わった。今回は牝馬同士、リベンジを果たす。
○ライトニングブルー(道営)
持ち前のスピードを活かした先行力で、6月の栄冠賞ではコルドゥアンと同タイム2着に粘ったが、以降が低迷気味。ここは微妙なところだが、距離が200m延びるのは血統的に歓迎なクチ。期待してみる手。
▲エイシンエイト(道営)
果敢に遠征するのに積極的で、前々走は園田プリンセスカップ(兵庫)へ参戦し、アドワンの0.6秒差3着に残った。コース形態は違うが、ダート1400mを経験しているのは大きい。ここも有力だろう。
△アシモトヨシ
ここまでキャリア5戦、デビュー戦こそ勝ち上がったが、以降未勝利。とは言え、重賞はビギナーズカップでフジラプンツェルの2.4秒差3着だが、2着馬とは僅か0.5秒差で実績十分。侮れない存在。
■自信度:B(※A~Zの段階)
■推定ペース:M~H
■推定タイム:1.25.前半~1.31.後半
<レース紹介:プリンセスカップ>
1984年に特別競走として創設。2012年より重賞競走・地方全国交流競走として格上げされ、全国で行われる世代別牝馬重賞シリーズのグランダムジャパン対象競走に指定された。2016年には岩手競馬グレード導入でM2に格付け、2022年からM1に格上げされた。2歳牝馬で唯一組まれる重賞競走のため、岩手2歳女王決定戦の位置付けになっている。