File4.ノーサイド
正確に言えば、この馬と言うより、制したあのレースと行われた日が印象深い。
高校3年の時、翌日に就職試験があるにも関わらず、僕は呑気にテレビとラジオで競馬中継三昧。(同期で、そんなアホは僕しかいないでしょう・笑)
9月15日(金)敬老の日、アラブ重賞では全国3番目の高額賞金レース
岩手県知事杯アラブ王冠
を創設、バブル時代で岩手競馬もノリノリ、今となっては驚きの1着賞金2,000万円!!
ノーサイドは3歳馬、このメンバーでは強気の挑戦かな?と思っていたが、蓋を開けてみればアッサリ優勝、11月のアラブ大賞典も制し、岩手アラブの頂点に立ったなあと見ていたんだけど。。。
コウギョウハンターは3着、まさかと思った・・・年齢の衰えを感じたなあ。。。
このレースで、主戦の西康志騎手の存在を知った。後に、追える筋金入りの穴ジョッキーとして知られるようになる。
アラブ王冠が終わり、次のレースは
FM岩手杯オータムカップ
サラブレッド3歳馬精鋭10頭で争うマイル特別、僕はテレビを消し、ラジオに耳を傾け、日本初のFMラジオの競馬中継を聴きいった。(当日は、水沢競馬場に
石井明美が来ていて歌っていたらしい・・・)
FM岩手では、当然ながら実況できるアナウンサーがいないためか、東京から日本初の女性競馬実況アナウンサーで知られるラジオ日本の
井口保子アナ
をゲストに招き、聴きやすい冷静なトーンでレースを実況した。
ノーサイドを語る際、やはりこれらの事も忘れられないね。。。
ノーサイドは、その後も一線級で活躍を続けたが、ビッグタイトルには縁が無く、知らない間に引退したのかと思っていたけど、益田を経て、高知へトレードされた事を知ったのは随分後の話・・・。。。
遠征した東北アラブチャンピオンで、あのローレルブロンドの2着に来ているのだから、それなりに強かったんだろうな。。。