着物の紬の利用法
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とある駅で、どどっと乗り込んできた人の群れのなかで、
英語を喋っている女性の声が・・・。
結構混んでいて、私の前に若い女性が立ち塞がり、
その声の主を見ることが出来ない。
隙間からちらりと見ると、お年を召した70歳前後の女性と、
多分ご主人かと思える年恰好の日本人の男性が並んでいて、
男性はずっと窓の外を見ていて、時々短く何か返事をしている模様。
この年恰好の国際結婚だとしたら、女性は物凄い決心で日本に
来たのだろうなぁ・・・、ご主人を頼りにしながらここまで
生きて来たのだろうなぁ・・?
だから、こんなにいろいろ話掛けて仲良くしているのだわ、きっと。
・・・と、切れ切れに見えるお二人の姿と話声だけでちょっと
想像を膨らませていた。
ふと見ると、彼女のおズボン(!?)が何と、日本の着物の
紬織の生地を使っているらしい面白いデザインのものだと気が付いた。
しっかり織られた紫の「ぼかし」の生地で、もしかして
「帯」をリフォームしたものではないかと目を凝らす。
ユニークな裁断で、リュックとスニーカーのラフなイデタチに
マッチしている・・・。
実は驚いたことに、その直前に「暇が出来たら、自分の着物の
紬を使って軽いコートを仕立てたいな・・・」とあれこれ
裁断方法やデザインなどを空想していた時だったので、
「着物を使って服を作る」という共時性にもびっくりしたのだった。
彼女のような斬新なデザインはとても着こなす自信はないけれど、
「着物地で洋服を・・・」の願望がこの一件でぐっと
身近なものになった。 (^_^)v
よ=し、やってみよう!!!
ところで、この女性は余程「紫」がお好きなようで、
ご主人のブルゾンジャケットや帽子もちょっと渋い紫がかったグレーだった。
彼女のズボンも紫、襟から覗いているマフラーも色鮮やかな
手編み風のモヘァ、白髪に少し紫のヘアマニキュアをしているようだし、
吊革に掴まる手首には、アメジスト(紫水晶)の濃淡の石のブレスレット。
全身好きな紫で纏めたお気に入りの恰好のよう・・・。
何処へいらっしゃるのか、リュック(古い!)はパンパン!!
しっかりと背中にしょったまま。
彼は・・・と言えば、すかすかの黒いリュックを降ろして足元に・・・。
彼女の、いかにもパンパンなリュックには目もくれないで・・・。
いらないお世話だけど、レディファーストの掟・・
それでいいのかなぁ・・・
日本男児さん!
重いリュックをサポートして上げてもいいのでは・・・?(≧▽≦)
と、心の中で要らないお節介。 ( *´艸`)