今日は京都4大行事の一つ
五山の送り火でした。
一時他府県のかたや、メディアでも間違った言い方
「大文字焼き」などど失礼な言われ方をひたものですが、
最近では、TVのニュースでも正しい伝え方をしていただいており、
やれやれな感じです。
午後8時に如意ケ嶽(左京区)に「大文字」の火がともる。
その後、同10分に松ケ崎西山と東山(同区)の「妙」「法」、
同15分に大北山(北区)の「左大文字」と船山(同区)の「船形」、
同20分に曼荼羅山(右京区)の「鳥居形」の順で点火される。
少し風が強かったですが、無事穏やかにお精霊さんを見送りました。
大文字に代表される送り火の起源についてそれぞれ俗説はあるものの
不思議と確実なことはわかっていません。
よく言われているのは
平安初期に空海が始めた?説です。
”大”の字は、弘法大師が書いた文字とも。
「都名所図絵」等によると、往古山麓にあった浄土寺が火災にあった際、
本尊阿弥陀仏が山上に飛来して光明を放ったことから、
その光明をかたどって点火したものを、
弘法大師空海が大の字に改めたそうですが、
その他の記録に大文字が登場しないため、俗説とされています。
(「大文字噺」「山城四季物語」等空海起源説に関連)
ボクが教えられていたのは、
「大」の字は「一人」と書くので、
このことからこれを人形ととらえ、無病息災を祈る火とのいわれというものでした。
まず、送り火そのものは、ふたたび冥府にかえる精霊を送るという意味をもつ宗教的行事であるが、
これが一般庶民も含めた年中行事として定着するようになるのは室町から江戸時代以後のことであるといわれています。
盃の水に送り火の大の字を映して飲むと
願い事が叶い、または無病息災に暮らせると言います。
ナスに穴をあけて大文字を見ると
目の病気にならないそうです。
翌日の早朝に大文字の
消し炭を奉書紙に巻いて水引をかけ家に吊るしておくと、魔除け、厄除け、盗難除けのお守りになるそう。
銀閣寺参道の家並みには今も消し炭が吊されているとか。
また、消し炭を煎じて飲むと腹痛が収まり、病気封じになるという言い伝えがあります。
銀閣寺参道の家並みには今も消し炭が吊されているとか。
また、消し炭を煎じて飲むと腹痛が収まり、病気封じになるという言い伝えがあります。
いずれにしても300年とも500年とも言われている伝統行事。
行く夏を惜しむように
行ってしまった人を優しい気持ちで見送りたいと思います。
今日でお盆は終わります。
明日からはまた精一杯生きていきましょう。