大阪府枚方市にある 医)慈明会こうやま眼科 理事長のブログ

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大阪府枚方市にある医)慈明会こうやま眼科の公式ブログ。ホームページに書ききれない情報を展開します。

昨年はうるう年でしたので、

2/2が節分、2/3が立春となりました。

 

追儺の鬼と申しますが、

鬼は追い払えたのでしょうか?

医療を取ります環境はますます悪化し厳しさを増すばかり。

 

人件費も無理な賃上げのため経営を圧迫し

慢性的人手不足のため、職員一人にかかる労働量悪化し

国の現在を見るように、一つの仕事に情熱をもって頑張る人材がますます減少し

漠然とした気持ちで働いている人々多くなり医療事故は多発し

国の失政ともいえるとんでもない物価高のため医療材料費は数倍に膨れ上がり、

保険収入はますます減らされ、

国公立病院のほとんどが赤字を垂れ流し

人心も経済も地獄のような状況で

医療福祉施設がつぶれないほうが不思議な状況現実。

 

鬼は追い払えたのでしょうか?

 

三島由紀夫が自決して55年

彼がなくなる4か月前に産経新聞に寄稿した文章が今も心にささっています。

「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」と警告していたのです。

今や経済大国でもなく経済的後進国になり下がり、人心は彼の予言通りの三流国と化しました。

 

超個人主義を引き起こしたスマートフォン世代と

自己主張することを自由と勘違いしているベビーブーマー/クレーマー世代のはざまで

この国はどこに行こうとしているのでしょうか

 

少なくとも私たちは利他の心を忘れず

自分より他人のために生きてきました。

医療とは本来そういうものです。

ですからどんなに厳しい環境になっても、

医療の発展のためにこの道を前のめりに歩いていかなければいけないのです。

 

鬼は自分の心にいるのかもしれません。

追い払うことができるのは自分自身なのでしょう。

 

****

 

インフルエンザはいったん峠を越えましたが、

1月上旬からスギ花粉がとぶといった地球異常気象です

極端に気温が高い日と極端に気温が低い日が交互の訪れます。

くれぐれも免疫力を上げて乗り切らないとと思います。

 

人手不足のため、2月もご迷惑をおかけしています。

本院は土曜日は休診

分院は2/8.2/22に外来診療しております。

講演会も多数はいっておりますが、日程的には小生はご迷惑おかけせずに大丈夫です。

 

4月からは日本初の新型手術機械も入ります。

先進的医療に今月も邁進いたします。

 

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

 

年齢を重ねて、人を見送ることが増えてきました。

生きとし生けるものは、この世に生をえてきた以上

肉体の終わりは必ず来ます。

昨年天国に旅立たれた谷川俊太郎さんの生きるも最近思い返す日々です。

生きていることの感謝の気持ちをわすれないで。

みんな幸せでありますように。

忌中につき新年のご挨拶はひかえさせていただきます。

 

おかげさまで昨年も200件以上の手術を例年通り執刀させていただきました。

無事故にて対応できたことに感謝しております。

先輩にも言われていましたが、最後まで面倒を見る自信がないなら手術をしてはだめだという金言は今も心にあります。

白内障の手術は誰でもできる手術になり下がっており、

そのためか昨年は他院の後始末がとても目についた一年でした。

「いった病院で寿命が決まる」現実。

昔も書きましたが

手術ができるのと

ちゃんとした手術ができるのは別です。

最先端の手術機械を使用しているか、

手術前検査も最先端のテクノロジーを使えているか

どの科でも同じです。

結果は違いますよね。

日本はありがたいことに国民皆保険制度です。

同じ窓口負担ですが、執刀した医者で結果は異なります。

幸いにも10万人以上手術に携わってきた側からすると

3分で終わる手術を、20分もかけて行うことはどうなのかとさえ感じています。

(大学病院や総合病院は医師を教育しなければいけませんから、別ですが)

教授が開業する時代ですからいい時代ですが、かといって手術はだれでもという時代もどうなのかなと感じます。

米国のように外科のライセンスも必要なのかもしれません。

(脳外科竹田君のニュースではありませんが)

今年も襟を正して

必要な検査をしているか

過剰な医療をしていないかも含めて

標準治療ができているか、

目の前の患者が自分の家族ならどういう治療をするのかを常に考えながら

一生小僧の気持ちを忘れずに

今年も修行してまいります。

 

慢性的な人手不足のため

申し訳ありませんが本院の土曜日は再開できておりません。

分院は11日18日土曜日は通常通りです。

また本院火曜日午前2診医師退職のため火曜日は予約診療のみとなっております。

1/24、25は糖尿病学会のため本院分院とも休診

1/31午後、2/1は手術学会のため休診となります。

 

ご理解のほど何卒宜しくお願い致します。