道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」で車中泊をした。
少しうとうとするだけで全く寝れず、2時間ほどで道の駅をあとにした。
時刻は4時40分ごろ。とても眠いのでB'zでどうにか目を覚ます。
東の空から太陽が昇り始め、雲間がオレンジ色になってきた。
サロマ湖畔の何箇所かで写真を撮る。
行けども行けどもサロマ湖が横にある。
日本で3番目に大きな湖の名は伊達じゃない。
徐々に晴れ間が見えてきた。
太陽の隙間から海に降り注ぐ光が美しかった。
能取湖の西側で18万5000kmを達成した。
先月、今月と失火で悩まされていたので、なんとかここまでたどり着いた。
道の駅「流氷街道網走」でトイレ休憩をする。
道外ナンバーが何台も停まっていた。
6時を回ったばかり。まだ目覚めていない車も多い。
5分もせずに再スタート。
海岸線に沿って進む。
北浜駅に着く。
この駅はオホーツク海に面した風光明媚な駅であるが、かつてこの地は「狙った恋の落とし方」という中国映画のロケ地となったことがある。
この映画が中国で大ブレーク。折しも中国における海外旅行の解禁と重なり、北海道ブームの火付け役となった。
最近コロナ明けで再び中国からの旅行者が解禁となった。
まためちゃめちゃ日本に金を落として行ってほしいものだ。
さて、北浜駅の直ぐ側にあるセコマで朝食を買い、知床峠方面へ進んでいく。
全く寝れなかった代償が少しずつやってきて、斜里町に入った頃にはすごい徒労感と睡魔が襲ってきた。
これはだめだと道の駅「しゃり」で休憩。
しかし……あれだけ眠いと思っていたのに、あまりの暑さに寝ることが出来ない。
この旅ではポータブル扇風機を持ってきており、ドア上の持ち手に挟んで使うのだが、なまぬる~い風しか送らさってこない……
汗がダラダラと流れ出るだけで、1時間なんにも出来ずに過ごしてしまった。
失意のなか出発。すぐそばのホクレンで給油し、「天に続く道」へ。
これまで網走から走ってきた国道334号線は、この斜里町で一直線に伸びている。
そしてこの斜里町で谷状になっていることで、端から見ると水平線の彼方へ伸びているように見えるわけだ。
晴れていればなおよかったが、曇のこの日でもその様子はよくわかった。
砂利道をすこし走って国道へ戻る。
この先は道内有数の「シーニックロード」である。
「秀逸な道」の看板を過ぎて、右カーブを抜けると右手に雄大なオホーツク海が直ぐ側まで広がる。
オシンコシンの滝を過ぎて、初めて訪れる斜里町ウトロへ。
知床峠に挑む。
麓は晴れており、峠からの眺望に期待が持てる。
カーブはそれほどきつくないものの、勾配が結構きつい。
エンジンは苦しそうに唸りを上げているが、まったくスピードは上がらない。
八合目からは羅臼岳がはっきり見えた。
しかし、不思議なことにそれ以上登るとみるみるうちに雲の中……
峠の駐車場に着いた頃には360度、見渡す限り雲に覆われていた。
2021年6月以来、2年と2ヶ月ぶりの再訪は、またしても雲に覆われた最悪の結果に終わった。