男なら黙ってHammerFall | vitamin bass "B2"

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ベース・ときどき釣り・メタル
最近バス釣りのウェイトが高いのでブログタイトルもBassが2つで"B2"へ

変な人が多いジャンル、ヘヴィメタル。
これって公私に二面性を持つ日本人にこそわかりやすいと思うんだけど世間様にはお見せしないあなたのプライベート。それを前面に押し出してアクセルベタ踏みしたのがメタルなんじゃないかな、と私は思ってる。
騎士物の映画好きなんだ、とかホラーが好きなんだ、とか政治のことを議論するのが好きなんだとかあるじゃない。それを音楽で表現するのがメタルなんだろうって。


なわけで勇猛な生き方に共感する、憧れをもつあなたにハンマーフォール。メタル半島・スカンジナビアはスウェーデンからの正統派ヘヴィメタルバンド。


国内のチャートで1〜4位が常連というセールス実績は北欧の連中どんだけメタルが好きなんだ?というのを禁じ得ないが悪くない!


正統派にしてはちょっと薄口な感もあるけど北欧特有の透明感かな。英国だともう少し湿っぽいし、ドイツだともはやパワーメタルが正統派だものね(偏見)



英国産の例

なんでリッパーの頃やねん!というのはご愛嬌。
私個人はリッパーの声好きだったんだよね。レコーディングはハルフォード、ライブはリッパーで行けばいいのに、と本気で思ってた。



一度ハンマーをキーワードに脱線しておきたい。

このハンマーというのもなかなか日本人には伝わらないもののようだ、とフィンランドの友人が言っていた。西洋の歴史の中で、戦争における武器は鉄砲普及により兵の装甲の軽装化が起こるまで剣なんて中世以前の武器、ただの象徴だったんだ!ハンマーこそ真の勇者の武器だ!と凄え熱く語ってたよ(笑)

彼がいうに鎧の発展でソード類は役に立たなくなり板金鎧ごと叩き潰す重量型鈍器が主流になる、というのは欧州人なら誰でも知ってる、と。欧米人も日本の刀に凄いイメージを持っているが本来主兵装は太刀と長槍だもんな。


この話、彼があまりに熱弁してたので書いとくと、彼は日本のファンタジーベースのRPGに疑問があるのだと。
Final Fantasy Vのエクスデスはプレートメイルを着ているのになぜクリスタルの剣で挑むのか?ハンマーだろ?と首を傾げるとも言っていた。

彼がいうにこの鎧に剣で挑むのはバカだろ?どこを切るんだ?どこを刺すんだ?と。
…まあ言われればたしかに。


同じ打撃武器でもフレイルは遠心力で使うことができるので誰でも使えるが、ハンマーは鍛え上げた勇者が腕力で扱う物だ。だからハンマーは真の戦士の証だ、と熱く熱く語っていたわけですよ、はい。



話を戻しましょ。
HammerFallという名前も欧州人からしたら「うおお、戦鎚か‼︎」くらいに血湧き肉躍るキラーワードのようであります。
その名を冠したバンドはヘヴィメタルがいつもの癖で他のジャンルと積極的に混ざり取り入れて亜種を生み続ける中で「pure metal」を貫くわけです。欧州人の血湧き肉躍らせる名を持つバンドが漢気ともいえる一徹さを見せる…と。

近年のメタルは他のジャンルを取り入れることで強いメロディやフック、グルーヴを持つものが多く多くの人を惹きつける。けれど「正統派ってなんなの?」と聞かれたら彼らの名前を思い出してほしい。

Judas Priestこそ正統派メタルだ!というのもわかるが時代時代で音楽性の変遷があるのでまあなんとも。


ちなみにこっちのハンマーはエピックメタル(壮大なメタル)なんて言われていて決して正統派には括られない。…コスプレ感が強いからじゃないよ。

ただ彼らの音楽は素晴らしい。純血だけが優秀ではないんだよな。

とりあえず聴くべき音楽は世の中に数多ある。