冒険者たち ■Les aventuriers
1967年ロベール・アンリコ監督

それぞれの道で挫折した3人が見つけた
宝探しの夢。
友情や愛に悩みながらも
夢を形にしていく爽快さと、
末路のせつなさ。
フランス映画独特の難解さは微塵もない。
色あせない不朽の名作。
ラ・ロシェル沖、
フォートボヤール要塞と、
「レティシア」のメロディ。
暗くなるまで待って ■ Wait until dark
1967年イタリア テレンス・ヤング監督

オードリー・ヘプバーンが演技派としての
地位を確固とした傑作ミステリー。
盲目のヒロイン・スージーが、
手を替え品を替えて迫りくる悪党に
立ち向かう。
スリリングな場面の連続に加えて、
スージーの機転や様々なプロットに唸る。
音楽はH・マンシーニ。
コメディでないサスペンスでも、
オードリーはこんなに魅力的。
ラスト30分間の手に汗握る展開は、
みている側もスージーと同じ恐怖。
60年代の雰囲気も充分に満喫 。
裸足で散歩 ■Barefoot in the park
1967年アメリカ ジーン・サックス監督

ニール・サイモンの傑作コメディを、
J・フォンダとR・レッドフォードが
フレッシュな魅力たっぷりに演じる。
ばかばかしいほどの気合いの入った新婚妻、
振り回される夫との気持ちのすれ違い、
アパートの最上階の部屋の滑稽さと
個性溢れる住人達との交流。
様々なエピソードがすべて魅力的に感じるのは、
やっぱり主演二人やシャルル・ボワイエ、
ミルドレッド・ナトウィックらの演技の
チャーミングさ。
特にフォンダは表情からファッションまで
あまりにもかわいくて目が離せない。
冒頭のプラザホテル前、グリニッジ・ビレッジ、
初冬のニューヨークの街並みにもしびれる。
華麗なる賭け ■the Thomas Crown affair
1968年アメリカ ノーマン・ジュイソン

大富豪にして大泥棒のトーマス・クラウンと、
やり手の保険調査員ビッキーの恋の駆け引き。
画面分割を多用したスタイリッシュな演出と、
時代を代表するスター、
マックイーンとダナウェイの
うっとりするツーショット。
あくまでクールにファッショナブルに、
ため息の出るようなシーンの連続。
フェイ・ダナウェイのコスチューム、
当時のハイモードのクオリティがすごい。
グライダーの飛行シーンで流れる
「風のささやき」、
音楽はミッシェル・ルグラン。
ジョンとメリー ■John and Mary
1969年アメリカ ピーター・イェーツ監督

パーティーで知り合ったばかりの男と女が、
一夜をともにした後、
お互いに魅かれあいながらも
思惑を探り合いながら、
存在を確かめ合うわずか一日のお話。
現在のふたりの会話と、
過去の思い出が交差して、
シンプルだが退屈しない。
古いニューヨークの街並みは、
今見ても新鮮だし、
ジョンのアパートメントの
モダンなインテリアも素敵。
若き日のミア・ファローは
コケティッシュで輝いてる。
ダスティン・ホフマンは野暮ったいのに、
魅力的。
何度観ても新たな発見が。
音楽はクィンシー・ジョーンズ。
ナタリーの朝 ■Me,Natalie
1969年アメリカ フレッド・コウ監督

自分に自信が持てない少女ナタリーの、
苦悩と失望、恋と再生。
グリニッジ・ヴィレッジを舞台に、
ナタリーの自分探しの旅が始まる。
「奇跡の人」で素晴らしいヘレン・ケラーを
みせたパティ・デュークの等身大な演技。
様々な表情の1960年代のブルックリンが美しい。
傷つき悩んだ末に本当の自分を見つけた
ナタリーはスーパー・カブで颯爽と家路につく。
そのシーンがとても好き。
H・マンシーニのメロディは永遠。
さようならコロンバス ■Goodbye Columbus
1969年アメリカ ラリー・ピアース監督

真夏のプールサイドで出会った二人は、
次の日プールの底で、
ぶくぶく泡立つ接吻をかわしていた。
大好きなアリ・マッグローが最高に
輝いてる映画。
彼女の演じるブレンダは
フィリップ・ロスの原作を
そのまま具現化している。
1960年代後期のアメリカ地方都市、
アッパークラスの生活が皮肉を持って、
魅力的に描かれる。
金持ちの令嬢と貧しい青年、
微妙な温度差を保ちながらも
ふたりの過ごしたひと夏。
アソシエーションのテーマソングと、
泳ぐブレンダのタイトルバックは鮮烈。
サボテンの花 ■Cactus flower
1969年アメリカ ジーン・サックス監督

イングリット・バーグマンと
ゴールディ・ホーンが夢の競演!
そしてウォルター・マッソー。
本当に素敵なふたりのアクトレス!
バーグマン演じるのお堅い看護婦さん、
イメージ一新でとても新鮮。
この年の女優賞を総なめにした
ゴールディのキュートな演技にはお手上げ。
かわいすぎる。
マッソーもいつもよりちょっと男前。
この時代にすっぽり入り込みたいような
魅力的な街やアパートメントやお洋服、
〝裸足で散歩〟のサックス監督に
音楽はクインシー・ジョーンズ 。
メインタイトルはサラ・ボーン。