はじまりはスクリーン -21ページ目

はじまりはスクリーン

ずっと映画好き、50を越えても映画好き。
あと50年は映画が観たい。

冒険者たち ■Les aventuriers

1967年ロベール・アンリコ監督


それぞれの道で挫折した3人が見つけた
宝探しの夢。
友情や愛に悩みながらも
夢を形にしていく爽快さと、
末路のせつなさ。
フランス映画独特の難解さは微塵もない。
色あせない不朽の名作。
ラ・ロシェル沖、

フォートボヤール要塞と、
「レティシア」のメロディ。

 

暗くなるまで待って  Wait until dark
1967年イタリア テレンス・ヤング監督

オードリー・ヘプバーンが演技派としての
地位を確固とした傑作ミステリー。
盲目のヒロイン・スージーが、
手を替え品を替えて迫りくる悪党に
立ち向かう。
スリリングな場面の連続に加えて、
スージーの機転や様々なプロットに唸る。
音楽はH・マンシーニ。
コメディでないサスペンスでも、
オードリーはこんなに魅力的。

ラスト30分間の手に汗握る展開は、

みている側もスージーと同じ恐怖。

60年代の雰囲気も充分に満喫 。 

 


裸足で散歩 Barefoot in the park 

1967年アメリカ  ジーン・サックス監督

ニール・サイモンの傑作コメディを、
J・フォンダとR・レッドフォードが
フレッシュな魅力たっぷりに演じる。
ばかばかしいほどの気合いの入った新婚妻、
振り回される夫との気持ちのすれ違い、
アパートの最上階の部屋の滑稽さと
個性溢れる住人達との交流。
様々なエピソードがすべて魅力的に感じるのは、
やっぱり主演二人やシャルル・ボワイエ、
ミルドレッド・ナトウィックらの演技の

チャーミングさ。
特にフォンダは表情からファッションまで
あまりにもかわいくて目が離せない。
冒頭のプラザホテル前、グリニッジ・ビレッジ、
初冬のニューヨークの街並みにもしびれる。 

 

華麗なる賭け the Thomas Crown affair
1968年アメリカ ノーマン・ジュイソン


大富豪にして大泥棒のトーマス・クラウンと、
やり手の保険調査員ビッキーの恋の駆け引き。
画面分割を多用したスタイリッシュな演出と、
時代を代表するスター、
マックイーンとダナウェイの

うっとりするツーショット。
あくまでクールにファッショナブルに、
ため息の出るようなシーンの連続。
フェイ・ダナウェイのコスチューム、
当時のハイモードのクオリティがすごい。
グライダーの飛行シーンで流れる

「風のささやき」、

音楽はミッシェル・ルグラン。   

 

ジョンとメリー John and Mary

1969年アメリカ ピーター・イェーツ監督

パーティーで知り合ったばかりの男と女が、
一夜をともにした後、
お互いに魅かれあいながらも
思惑を探り合いながら、
存在を確かめ合うわずか一日のお話。
現在のふたりの会話と、
過去の思い出が交差して、
シンプルだが退屈しない。
古いニューヨークの街並みは、
今見ても新鮮だし、
ジョンのアパートメントの
モダンなインテリアも素敵。
若き日のミア・ファローは
コケティッシュで輝いてる。
ダスティン・ホフマンは野暮ったいのに、
魅力的。
何度観ても新たな発見が。
音楽はクィンシー・ジョーンズ。

 

ナタリーの朝 Me,Natalie
1969年アメリカ フレッド・コウ監督

自分に自信が持てない少女ナタリーの、
苦悩と失望、恋と再生。
グリニッジ・ヴィレッジを舞台に、
ナタリーの自分探しの旅が始まる。
「奇跡の人」で素晴らしいヘレン・ケラーを
みせたパティ・デュークの等身大な演技。
様々な表情の1960年代のブルックリンが美しい。
傷つき悩んだ末に本当の自分を見つけた
ナタリーはスーパー・カブで颯爽と家路につく。
そのシーンがとても好き。
H・マンシーニのメロディは永遠。 

 


さようならコロンバス Goodbye Columbus

1969年アメリカ ラリー・ピアース監督

真夏のプールサイドで出会った二人は、
次の日プールの底で、

ぶくぶく泡立つ接吻をかわしていた。
大好きなアリ・マッグローが最高に

輝いてる映画。
彼女の演じるブレンダは
フィリップ・ロスの原作を

そのまま具現化している。
1960年代後期のアメリカ地方都市、

アッパークラスの生活が皮肉を持って、
魅力的に描かれる。
金持ちの令嬢と貧しい青年、
微妙な温度差を保ちながらも
ふたりの過ごしたひと夏。
アソシエーションのテーマソングと、
泳ぐブレンダのタイトルバックは鮮烈。
 

 

サボテンの花 Cactus flower
1969年アメリカ ジーン・サックス監督

イングリット・バーグマンと

ゴールディ・ホーンが夢の競演!

そしてウォルター・マッソー。
本当に素敵なふたりのアクトレス!
バーグマン演じるのお堅い看護婦さん、
イメージ一新でとても新鮮。
この年の女優賞を総なめにした
ゴールディのキュートな演技にはお手上げ。
かわいすぎる。
マッソーもいつもよりちょっと男前。
この時代にすっぽり入り込みたいような
魅力的な街やアパートメントやお洋服、
〝裸足で散歩〟のサックス監督に
音楽はクインシー・ジョーンズ 。
メインタイトルはサラ・ボーン。