フレンズ ■Friends
1970年 ルイス・ギルバート監督

お互いに孤独な環境で育った
ポールとミシェル。
偶然出会い惹かれあう。
パリ郊外の田舎でふたりだけで 暮らし始め、
初めての幸せを感じるふたり。
そして訪れる予期せぬ現実。
素晴らしい情景描写とピュアな感性。
子供だった私が初めて感動を覚えた
無垢なラブストーリー。
全編を彩るエルトン・ジョンの曲は
今も色褪せない。
夢のチョコレート工場
■Willy Wonka & The Chocolate Factorys
1971年 メル・スチュワート監督

まばゆいばかりの色とりどりのお菓子の世界と
漂うそこはかとないダークな匂い。
このアンバランスさがたまらない。
ロアルド・ダール原作の世界的な児童小説を、
鬼才メル・スチュワートとジーン・ワイルダーのコンビが
ポップにシュールに描きあげる。
ウンパ・ルンパのメロディにゾクリ。
フォロー・ミー ■Public eyes
1972年 キャロル・リード監督

愛し合って結婚したはずの二人なのに、
いつしかすれ違う心。
妻の行動に不信感を抱いた夫は、
探偵に調査を依頼する。
とっても風変わりな探偵に。
『フォロー・ミー』のメロディとともに、
ロンドンの名所がくまなく案内される。
脚本はピーター・シェーファー。
一番輝いていた頃のミア・ファローと、
『屋根の上のバイオリン弾き』の名優、
トポルの若き日の姿。
ラストのテムズ河のシークエンス、ときめく!
ミツバチのささやき ■El espiritu de la colmena
1973年スペイン ヴィクトル・エリセ監督

スペインの南の小さな村に住む
少女アナとイザベル。
蜂の巣のかたちの窓を持つ家で、
たくさんの空想と静寂の中で暮らすふたり。
村はずれの廃屋にでかけては、
正体のない精霊や畏怖を求めてさまよう。
一方彼女たちの両親も、
目に見えないものにすがって生きている。
無垢な魂の存在と、
少女たちの静かなまなざし。
花も樹もない荒涼とした風景に、
ふたりの少女のあまりにも美しく可憐な姿。
すべての場面が、まるで詩のように
心に刻まれる。
エクソシスト ディレクターズカット版
■the Exorcist director's cut
1973年アメリカ ウィリアム・フリードキン監督
それ以外にも語りどころ満載。
全編を覆う静謐とした空気感が好き。
イラクロケシークエンスの後の
マクニール家をとらえたシーン、
全てはこの家の中で始まるという暗示。
悲劇はすべて少女の部屋で行われる。
母親とカラス神父の葛藤、
マクニール母娘の現実を丁寧に描く。
どんどん侵食されていくリーガンは凄まじく痛々しく、
追い込まれていく家族に、
激しく感情移入してしまう。
名作。
ジェレミー ■JEREMY
1973年アメリカ アーサー・バロン監督

チェリストを目指す15歳の少年ジェレミーと、
バレエを学ぶ16歳の少女スーザンの恋物語。
ニューヨークの街を舞台に、
純粋なふたりの恋の行方を追う。
彼らの日常生活の瑞々しさと、
若さだけしかない世代の切なさ。
ジェレミーの黒ぶちのめがね、
スーザンの長い髪、
70年代ファッションは今みても新鮮。
ふたり ■two people
1973年アメリカ ロバート・ワイズ監督
モロッコで出会い惹かれあって、
パリで愛を確かめ合ったふたり。
未来のない恋と知りながらも、
短い時間の中でお互いを必要とする。
草原を抜ける列車の中、
パリに向かう飛行機の中、
夜明けのコンコルド広場、
旅情を掻き立てながら、深まっていく愛。
ニューヨークでの別れがやってきても、
なぜかふたりはまた会えるような
気がしてしまう。
そんな希望を漂わせるロードムービー。
ピーター・フォークの誠実と、
リンゼイ・ワグナーの香り立つ美しさ。
反ベトナム戦争やシングルマザーといった
70年代アメリカの社会的背景も色濃い。

