1990年代も中盤から後半は仕事を再開。
子育てと仕事で本当に大変でしたが、
映画に助けられました。
現実逃避でリフレッシュ!な日々。
懐かしいけど戻りたくないなあ。
マーズ・アタック Mars attacks!
1996年アメリカ ティム・バートン監督
チープでスタンダードな、
イメージどおりの火星人、
フラフラと飛ぶB級特撮のUFO、
それに反比例して豪華すぎるほど豪華なキャスト。
なにもかもがティム・バートンワールド。
J・ニコルソン、G・クロース、
M・J・フォックス、P・ブロスナン、
S・J・パーカー、M・ショート、
こんなにスゴイ人たちがあっけなく、
あんなことに・・・。
ルーカス・ハースやパム・グリアの配置も絶妙。
きわめつけのトム・ジョーンズの
「よくあることさ」。
ヨーデルのレコードは一家に1枚備えたい。
アイス・ストーム the Ice storm
1997年 アン・リー監督
1973年、コネチカット州のある町、
ある極寒の夜の、隣同士の2つの家族の崩壊を描く。
家族のほころび、そして一人一人の
ていねいな人物描写を淡々とみせる。
退屈にならないのは、存在感のあるキャストによるところ。
ケヴィン・クライン、シガニー・ウィーバー、ジョアン・アレン、トビー・マクガイア、
イライジャ・ウッド、クリスティーナ・リッチ。
この共演をみるだけでも価値がある。
ウッドとリッチのキスシーンは必見。
これら家族のかかえる問題は、あまりにもリアルだ。
アン・リー監督らしく、時代考証も完璧。
両家の’70テイストのインテリア、キャストのコスチューム、
すべて時代を忠実に再現してある。
凍てつくような空気が全編を覆う映像が忘れられない。
スウィート ヒアアフター sweet hereafter
1997年カナダ アトム・エゴヤン監督
カナダの小さなの村でスクールバスの事故が
起こり、21人の子供たちが死亡する。
ひとりの弁護士が集団訴訟のため現地にやって来る。
次々と明るみに出る村の秘密、
そして弁護士自身も。
交差する3つの時間空間。
ひっそりと淡々と描かれる悲しい事実。
凍てついた空気の中に浮かぶ暗示的な映像の美しさ。
これを難解とする向きもあるが、
この展開をどうとらえるかは、
観る者自身の心象にある。
「ハメルンの笛吹き」になぞらえたのは、
消えた子供たちなのか、弁護士の導こうとした道なのか。
スウィート・ヒアアフター・・・
穏やかなその後、
本当に小さな村の平和は保たれたのだろうか。
カラー・オブ・ハート PLEASANTVILLE
1998年アメリカ ゲイリー・ロス監督
ゲイリー・ロスの描く世界には
登場人物への独特の温かい目線がある。
“ビッグ”“デーヴ”この作品、
そして“シービスケット”も。
1950年代のホームドラマ
“プレザントヴィル”が大好きなデイビッド。
双子の姉ジェニファーとチャンネル争い中、
一緒に プレザントヴィルの世界に入ってしまう。
模範的な古きよきアメリカである
プレザントヴィルのモノクロの世界が、
奔放なジェニファーの影響で
少しずつ色づき始める様子は
なんともファンタスティックで
新鮮な映像効果。
町が本当の愛や人間らしさを
取り戻していく後半はかなりシビアで
物々しい様相を呈してくるが、
希望にも溢れている。
思い切り非現実的なファンタジー。
若いトビーとリーズもかわいいけど、
お母さんを演じたジョアン・アレンが素晴らしく魅力的。
キノ KINO
1998年日本 佐藤雅彦監督
「だんご3兄弟」でブレイクした
マルチ・クリエイター佐藤氏の初監督作品。
6話の短編集。
全編ルーアニアロケで現地の人々をキャスティング。
この人らしい、どこかノスタルジックで
コミカルなお話ばかり。
なのにリアリティ漂う実験的な出来上がり。
「オセロ」 「ホテル・ドミニクの謎」
「反抗期」「おばあさんの天気予報」
「ポイント」
「大人の領域、子供の領域」
タイトルからして興味をひかれてしまう。
音楽もどこかで聴いたピアノ曲や外国民謡だったりと、
この人の独特のセンスが全話にちりばめられている。
キリコの風景
1998年日本 明石知幸監督
「マンションの病気を治しているんです。」
風変わりな男に翻弄されながらも、
この男の持つ不思議な力に癒されていく人々。
男は失踪した妻キリコを探しながら、
自分の過去を反芻する。
函館の乾いた風景とキリコの絵画が交錯する。
特に何の起伏もなく、淡々と進む物語だけに、函館という街の持つノスタルジックな
魅力が引き立つ。
不可思議なのに、温かい。
杉本哲太・小林聡美・利重剛、といった
キャストの力によるところも大きい。
ショー・ミー・ラブ
Fucking Amal
1998年スウェーデン
ルーカス・ムーディソン監督
14歳の頃、何を考えて生きていた?
「25年後幸せでも、今幸せじゃなきゃ意味がない。」
主人公のアグネスが父親に言う言葉。
ちょっと変った孤独な女の子のアグネスは、
美人で人気者のエリンを愛してる。
エリンはこの田舎町アマルを出たくて仕方ない。
誰も自分を理解してくれないと、いらだつ毎日。
次第に近づいていくふたり。
本当に鮮烈な、まるでドキュメンタリーを
みているような感覚。
粗い映像や、クローズアップの多用もその原因だけれど、
キャストに芝居臭さがまったく感じられず、
リアリティにあふれている。
触れ合いたいのに、近づけない。
そんな彼女たちの日常が本当に新鮮に描かれる。
きれい事はまるでなし。
ラストの爽快感とあの胸のときめきがすべて。
バッファロー’66 Buffalo’66
1998年アメリカ ヴィンセント・ギャロ監督
孤独で不器用な男が好きだったんだ、
これをみてそう気付いた。
タップダンスを習う女と、
うそつきでボウリングの得意な男の、
不思議な2日間の物語。
最初にトイレの中で涙する彼女のショットで、男から離れない女の孤独が描かれる。
愛されることを知らない男の、
不器用な存在の仕方が切ない。
それをすべて受け入れる女に救われる。
最後の最後まで、ふたりの行方が危うい。
ラストシーンでほっと胸をなでおろす。
最初から最後までチープで湿った背景。
愛すべき痛いシーンばかり。
A・ヒューストン、R・アークエット、
J・M・ヴィンセントの怪演も嬉しい。
キング・クリムゾンのナンバーが、
さらに物悲しさを盛り上げ、
私の心から離れない。
メリーに首ったけ
There's something about Mary
1998年アメリカ ボビー&ピーター・ファレリー監督
お腹の底から笑える場面ばかりで、
自分のくだらなさを再確認。
ご存知ファレリー兄弟の、
ラインぎりぎり作品。
ストーカー・盗聴マニア・
大嘘つき・ フェチ男と、
変な奴にばかり惚れられても、
明るくて優しくて
かわいくて屈託のないメリーは、
本当に素敵。
キャメロン・ディアスの魅力全開。
これだけ、すれすれな問題場面が多い中で、
見終った後さわやかな気分でいられるのは、
彼女の存在と、
ベン・スティーラーの純情ぶりに
よるところが大きいと思う。
ベタな笑いも彼にかかると
本当に間抜け度アップ。
メリーの友人・家族たちの人種も様々で、
細かいところまで手をかけ、
問題意識を提議しているところも
ツボ。
フランクフルトドッグを食べながら、
棒つきファストフードのアイディアを考える、メリーとテッドの会話が
思いきりありがちで好き。
やっぱり、好き。








