Instagramにもコメントがありましたが、このところ私はアクティブモードです。

今年の春はコロナの影響で自粛。家から一歩も出ない数ヶ月がありました。季節が変わり、夏になれば35度を超える猛暑が続く中、家でのトレーニングや創作活動メインでしたが、それでも時折り、心の糧を得られる美術館などに少しずつ出向くようになりました。

このお出かけが私にとってはリハビリとなり、ちゃんと衛生面を保てる場所なら出かけられるんだ
!という意識が生まれ、ひとりでサクサクっとあちらこちらへ。たまには娘と共に。

やはり外出、新鮮な空気を感じることは大切です。まさに心のリフレッシュ。

そして9月も長雨を通り越したらあっという間に下旬、季節はすっかり秋めいて来ました。

私にとって、この季節は毎年活動期間。
大好きな季節です。
でも短いので貴重。
本格的な冬が来る前のほんのわずかなひとときの清々しさは何がなんでも味わいたいのです。

あと、最近のアクティブさには所用が伴います。

JILLIONセレクトの新たな商品を創るべく、材料などを調達するために動いていることも多々あります。

しかし、予定外の迎賓館参観はなかなかいろいろ考えるところありました。














館内は迷路のようで広く感じたけれど、それぞれの間に入ると、想像よりはどっかぁーんという広さというよりやたらシャンデリアが巨大なのか大きさがわからない感じでした。

もちろん名だたる広間もしかり、廊下のヒーティングや窓のカーテン、窓枠、黄金の取手、全てにおいてどこも美しくチリも埃もないピカピカさ。一体どれくらい日々メンテナンスしてるんだろ〜と感心致しました。

スタッフさんというか迎賓館に携わる館内の方々もとても多く、入場に関しても空港と同じような厳重なセキュリティーがあり、たくさんの係の方がいらしゃったし、順路にも、広間にも数人ずつスタッフさんがいて、解説をしてくださるボランティアさんかな?話したくてウズウズしていらっしゃる重鎮さんも各部屋にいるという人数。今は観覧する方が少ないので逆にスタッフさんが目立つのかな。

解説員の方のおひとりに、30枚の七宝焼の絵や天井の狩のモチーフの解説を丁寧にして頂いて、とても参考になりました。

私はヨーロッパの旅においても、お城には行ったことがなく、ベルサイユ宮殿も未体験なのですが、迎賓館はやはり西洋の文化をこの日本にて、精一杯の力技で構築した感がありますね。

そこにある建物や絵画、装飾の数々はそれこそアートで職人技。西陣織や大理石の柱、金色に輝くモチーフ。もちろん今も優れた修復技術の場でもありますね。

人間の欲望が形になったような...
それらがわかりやすく目の前にあるという場所。お城自体が権力の象徴ですから、その誇示したい力が建物には満ち溢れています。

そしてアートや技術と建物の成り立ち方は別。とも感じました。

作り手は丹精込めて時間をかけて最高と思われる作品を手がけたであろう世界と、この場所を首脳会談や国賓に相応しい場所に仕上げている背景は合致しているようで違うような....。

陸軍や海軍のモチーフがあったり、迎賓館の屋根には兜の武士が見下ろしている在り方は「力」を表していることが、人の世の憂いとして映り、ある種、必ずしも永遠ではない建造物は切ないと感じました。

そんなことを思いながら、都内、四谷、赤坂、2020年ということも時間が止まったような館内では忘れましたね。

国宝。

訪れたことはないのですが、迎賓館は京都にもあり、凛とした「和」の佇まい。こちらは新しいし、この赤坂のヨーロッパ風の歴史感ある在り方とは違い、シンプル。金の派手な装飾に飾られた迎賓館を見て、日本の謙虚な美をあらためて考えさせられることにもなりました。

いずれにしても伝統技法に触れられる場所。
いつか京都迎賓館も参観したいです。

ふぅ。

しばし四谷まわり赤坂でショートトリップしちゃいました。

クラシカルな建物大好き人間なんで、次は上野あたり探索したいです〜👍