救急や手術などで入院したことのある方は、今から書く感触がきっとリアルに伝わると思います。意識が薄れていく中、話しかけられた確かな声、痛みから思わず握りしめた手を握り返された時の力強さ。手術後、回復していく中でいつも優しく明るく声かけをしてくれて、毎日お世話になった看護師さん。そして手術後、日々経過診察を重ね励ましてくれた医師。
昨夜、録画済みだけど、なかなか直視するのが怖くて伸ばし伸ばしになっていたドキュメントと、タイムリーな昨夜の番組を一気に見ました。
まず1本目。
「コロナ 看護師たちの闘い 〜東京医科歯科大学病院の120日〜」新型コロナと闘う看護師さんたちのドキュメント。
医療の現場が悲鳴❗️ひっ迫する可能性❗️と報道は繰り返すので、先行きの不安さはあるけれど、具体的にわからなかった病院の中の世界。
一体、それがどんな状況なのか見たいような見たくないような...やはり怖い訳です。
でも見てよかった。
これは見なくてはわかりません。
看護師さんの姿。
しっかりと装着するには、二人体制でお互いをチェックしながら15分はかかるという防護服に着替える場所がイエローゾーン。
その先にはコロナ患者に向けて集中治療する場所であるレッドゾーン。
そのすぐ手前にはビニールを張り巡らし隔離された看護師さんたちの司令室ともなるグリーンゾーン。
人工心肺装置ECMOや数々の管でつながった、自力では動けない瀕死の重症患者さんのたんを取り、肺を休ませるために看護師さんが数人で抱きかかえ、体の向きを変えるシーン。患者さんはぼやけていて見えないけど生々しい。
このドキュメントでは女性看護師さんがほとんどでしたが、中には集中治療のベテランの男性看護師さんが、大抵の症状は理解しているが、コロナ患者の急変はあまりに早くて衝撃だったと語る場面も。
インタビューでは、若い女性看護師さんが、この治療に携わることになった時の心の中にあった恐怖とストレスを語り。
そんな若い看護師を統率するベテラン女性看護師さんは、言い方は悪いですが、ほんとうに戦場に部下を送るような気持ちだったと心情を語り。
お子さんがいらっしゃる看護師さんは泣きながら、今のご自分と家族の間の不安感を吐露し、生々しい医療の現場を伝えていました。
そのリアルな現場を記録として残す医大の女性スタッフさん。彼女が撮影した70時間がもとにとなって制作された看護師たちの120日間の闘い。
そして、その後はプロフェッショナル「闘いは、始まったばかり~感染症専門医・笠原敬~」を見ました。
これは、ちょうど先ほどのドキュメントを見終わったら始まり、タイムリーに見れました。
まさに最前線の医療現場取材。
日本で初のコロナ患者が搬送された奈良県立医科大学病院。
昨年、なんというタイミングか、感染症センターに抜擢された笠原医師。
彼は最初にコロナ患者が運ばれても冷静だったという。それまでに重ねた日々があったから。
感染症の医師は、通常であれば疾患の専門医からの要請の診療がほとんどで、ある種、陽の当たらないイメージのする専門医だと語る。
だけど、この時期、この場所で、感染症が起き、彼はは病院の体制全てに関わる感染対策チームのブレーンとなった。まさにこの場所にいるために今までの道のりがあったかのよう。
実は余談ですが、ドキュメントを見ていて、先生の語り口調が私には奈良の方言というのでしょうか、その語る言葉が京都の言葉にとても似ているように思え、知り合いの京都の方と似ているので妙に先生に親近感がわき、緊張感ある中、ほっとしてしまいました。
先生は、病院のスタッフ全てが協力し合わなければならない中、事務職員のウイルス感染に対しての不安感にしっかり向き合い、ウイルスのよぼうを丁寧に説明し、それでも張り詰めているスタッフさんたちに、自分は喫茶店に行ったりする時、ここもよく通るから、見つけたら気軽に声をかけて不安なことがあったら捕まえて聞いてくださいね!という言い方に、パリパリだった皆さんから少し笑いが出るみたいなお茶目なところもある方でユーモアセンスも大切でなぁと思いました。
もちろん現場はシリアスで超クールですが。
ドキュメントは、病院の病床のやり繰り、患者は日に日に増していく様子や、院内感染などのリスクや、ありとあらゆることが未知のコロナによって降りかかることを伝えていました。
病院の入り口に発熱外来を作り、患者さんを仕分けするチームワークには事務方も参加。病院全体一丸となって向かう治療にブレはなく協力し合う姿は素晴らしかった。
笠原教授、私にはクラーク・ケントならぬスーパーマンのように見えました。
ウイルスは怖い。
死ぬかもしれない。
重症患者になるとこうなる可能性がある。
医療現場はシリアス。
彼らが闘った背景には、患者数が増えていく4月からGW、そして緊急事態宣言から、安倍総理が「我が国は1ヶ月半という異例の速さでのウイルスを克服した」と高らかにスピーチした解除宣言があり、(番組でもこのシーンは印象的に使われていましたが)第1波のピークという時期がそこにはあり、いずれのドキュメントも、また来る第2波は続く...というところで番組は閉じられていました。
そう、終わっちゃいない。
克服もしてやしない。
未だに闘いは続いているのです。
過酷な医療現場でいったいどこまで続くかわからないコロナとの闘いは今も尚続いているのです。
日本も、世界も含め、どれだけの医療関係者がこのウイルスと対峙して努力していることか...
感謝の心と共に、私が唯一協力できることは、感染しないこと。
あらためて心からそう思いました。
とは言っても、十分気をつけていても感染はするかもしれない。でも、シビアに衛生面を重視し、出来るだけ感染を避けられるように生活しようと思います。
この医療現場を救うためにも、PCR検査が抑止力として国民全員に無料で日々何度も出来るようになれば、とも心から思います。
ワクチンはまだまだ先。開発に各国競うようにスピードをあげているけど、やはりそこは絶対に慎重にして頂きたい。
最近はテレビでもGO TO の件やら、さすがにあまりに政策が立ち行かないので、皆、おっしゃっていますが、現状で、社会を通常に回す方向にするためには、その前にやることがある。予防のシステムです。今は陰性と陽性を速やかに分けて、感染を防いでいくことしかないと私も思います。
人が集まってやらなければならない現場はたくさんあり、その先に感染の連鎖があればクラスターとなり、リスクが何十倍にも跳ね返ります。
最初から検査ありきであれば、それも何かあるごとに何度でも出来る検査があれば、安全面をある程度確保してやれることもあるでしょう。
医療現場は、先日の4連休で、また感染者数が拡大したら、確実にその先は4月からの道を辿ります。いや、それよりも一足飛びかもしれないと今日のドキュメントでも笠原先生が言っていたことが最大の心配です。
昨夜は、もうひとつのトピックとして、BSの報道番組で世田谷区長がもう国の政策を待っていられない、世田谷プランを率先してやるしかないと語っていたことも理解できます。しかも涙ながらに現状を国会で訴えた東大の児玉教授がついていらっしゃる。
期待感大です。
そこから、もしかしたら、数字を毎回読み上げるだけで一向にシステムが作れない小池知事にとっても東京都全体の対策が連動するかもしれない。
今日の医療のドキュメントで見た現場の混乱や困難さを知り、そしてこれから先にどうなるかを一歩でも先を読む力があれば、総理や官房長官が、まだ医療はひっ迫しているとは思えないとは絶対に言えないと思います。
日本全国民の命が平等に確実にウイルスから守られ、助けられ、医療現場のことも十分把握し、分科会とかのレベルじゃなく、全国を統率するスペシャリスト集団で結束する新型コロナウイルス対策感染チームや、この新型コロナに向けたシステムを政府の政策にて立ち上げて指示し、速やかに機能させるべきです。
布製マスク?うんぬんなんて言って騒いでいる次元ではないのです。
医療関係者には金銭面でも最大のケアを。
彼らは生身の人間です。
彼らを失うことは日本の最大の損失になります。
そして国民は政治を監視し、批判しても良いのです。
「政府をリアルタイムで批判すべき」緊急事態と法律、憲法学者の木村草太さんがおっしゃっています。
こうした緊急事態において、政府の対応について「批判をするな」というような声も聞かれるけれど、政府が常に批判的検証の対象となるのは当たり前。
リアルタイムでどんどん批判をしていく必要があし、政府の活動に不適切だったり、サボったりしていることがあれば、国民はしっかりと表現の自由を行使して、批判すべき点は批判すべき。
そうした批判に適切に耳を傾けることで、政府は説明責任を果たし、より良い政策判断をしたり、情報公開によって国民の信頼を得ることができます。批判を抑圧すれば、政府が誤った判断をする可能性が高まり、国民の不信感が高まるだけでしょう。
なるほど。
コロナの影響で政治が身近になりました。無関心ではいられません。
長く書き綴りましたが、今、大切な事だと思います。
そんな中、ほっとひと息。
星さえも見えない毎日。
小さな安らぎを作りました。
ベランダなのキラキラ。
ソーラーなので世話入らず。
少しキラキラ増やしたので、満足。
ランタンも購入。
昨夜はキラキラ綺麗でした。
気持ちをリラックスする時間、大切です💕
ライブまで、あと16日💪