3月になりました。

9年前、東日本大震災が起きた311日が近づいています。


あの時、皆、思ったはず。

こんなことになるなんて...


未曾有の大地震に、全ての生活が変わって行った9年前。


ツアー先の九州で知った地震。

数日後の夜、戻った都内にはクルマがほとんど走っておらず、買い物に立ち寄ったスーパーも半分は電源が落とされ薄暗く、棚には商品がほとんどありませんでした。


ニュースでは連日、心が張り裂けそうな映像が流れ、見たこともない世界、見えない明日、未来を前に、ただただ重苦しい日々が横たわっていました。


どうなるんだ、これから。

こんなことが起きるなんて...


あの日から9年。


また新たな危機が日本を、いや、世界を襲っています。


昨年12月以降に、中国から広がり始めた新型ウイルス。私自身も認識したのは年明けのこと。


昨年の時点では、遠い世界の出来事と思っていたのですが、中国の春節が近づくのと同時に新型コロナウイルスの報道が日本でも徐々に取り上げられ、その後は急速に危機感が増し、今に至ります。


私の60年の人生においても、こんな状況は今までにはありません。


検査が出来ない。

特効薬がない。

感染しても病院へ行けない。

そして緊急時の電話もつながらない。

容態が急変してからでは医療が追いつかず命を落とす。


予防はうがい手洗い、人混みを避けるしかない。


日本が、世界が、同時にリスクを抱える今、政府からの要請は後手に回り、日々変化し、数々の混乱を起こしています。


政府のウイルスに対して、初動認識の甘さ。世界中の国から人が集まるオリンピックを開催する国がウイルス感染が起きた時の対策もなく、ただ慌てふためくだけ。


信じられない。


そして、先週は政府からの要請で急遽、イベント中止や小中高の休校が告げられ、昨日は総理の会見もありながら、翌日31日には東京を駆け抜けるマラソンに7万人もの観戦者が集まりました。


スポーツ報知の記事で見たのですが、東京マラソン財団の事務局長は下記のようにコメントしています。


「沿道に集まってしまったのは、やはり注目の大会。それなりには来て頂いたと思う。呼びかけにご協力された方もいる。両方あるのではないか」


はぁ?

ため息しか出ません。


この国は、ほんとうにパンデミックになりつつある新型ウイルス対策を本気でやろうとしている国なのか...


イベントやコンサートの中止。

小中高のいきなりの休校もしかり。

テーマパークや公共施設の休館。


国民には要請を押し付けるのに、都や陸連や国はこのシリアスな時期に7万人の観戦者を集めてしまう。


7万人ですよ。

ウイルスなんて移りはしない、大丈夫、マラソン見に行こうって人がまだまだ沢山いる日本。


人が集まる場所です。野外だろうと感染が起きる可能性は充分にあると思います。


そして、こういった状況にも関わらず都内でコンサートを2日間決行した方もいます。

100人規模の大阪のライブハウスで感染者が3人出た報道が重なりました。

彼らはこの先に続くイベントやコンサートへの影響を考えているのかな?



マラソンもコンサートも、ある種身勝手な行動が引き金になり、また2週間後、感染者が更に増えたとしたら、引き続きコンサートやイベントの自粛の連鎖はつながっていきます。


影響は必ずあるのです。

身勝手に動けば必ず周囲に影響がでます。


小中高のいきなりの休校もしかり。

そこまでほぼ強制的に要請しておき、後処理は全て自治体に丸投げの政府。


実社会に起きる影響を考えてない。


強制的とも言える学校の休校要請とマラソン大会7万人観戦者の抑制ができないというのは、何がどう違うのでしょうか?

まさに本末転倒。



I BELIEVE 

私は信じたいです。

目の前の壁を乗り越える力を。