昨日は国立劇場に初トライでしたぁ。
わぁー!でっかい。
第五回 谷口裕和の曾。
日本舞踊を4時間たっぷり堪能致しましたよ。
最初の演目、連獅子をしっかり見たのも初めて。すごかった!
髪の振りと表現力。親子の愛情。可愛い子どもは崖から落とし這い上がれとな。
いや、やはり連獅子を見るとBOW WOWや影武者であったと言われた鈴木賢司さんを思ってしまう。
しかし、本家本元は頭の振りが、とにかくものすごい。メタル以上のもの。舞踊もアクロバッティックな要素もありワイルド。しかも振ったあともフラフラしないぃ。
父親の威厳ある動作と若獅子の赤髪のパワー炸裂がかっちょよかった!ちなみに、片岡考太郎さん、千之助さんの親子共演でした。
そして二幕は、種蒔三番叟。
今日の主役、谷口さんと、女形姿が艶やかな尾上右近さんの舞踊。右近さんの白い着物に描かれた梅模様はご本人が描かれたものとのこと。ピッシっとしたおふたりの舞に魅了されました。
その後、三幕目上は藤娘。
香川照之さんこと市川中車さん演じる舞踊ですが、とにかく役者の中車さん、ちょっとした動作に会場が箇所箇所で沸くのですが、シロウトの私には最初笑う?んっ!なに?どうすりゃいいの?的に困惑しながらも次第に舞踊を見ているうちにキャラクターを自然に理解して微笑めるようになりました。
日本舞踊、すごいなぁ〜と、思っていたら場面がガラリと変わって三幕目、下の越後獅子。
中車さんのご子息、團子さんの愛らしくもシャープで軽快な踊り。終盤、布と共に踊る場面は新体操的でもありながら、和のテイスト。
しかも、足拍子が絶妙に重なり合うので、ここは、かなりの見せ場でしたね。
そしてラストは圧巻の今日の主役である谷口裕和さんの、約1時間にわたる京鹿子娘道成寺。
谷口さん、中学生の時にこの道成寺を、見て、いずれ道成寺を踊りたいと文集に書き残したようです。
踊りは「素踊り」というスタイルで流れていきます。衣装もかつらもないけれど、見ているうちにまるで纏っているように見えるような演出。
ピンと張りつめた最後の舞踊。
素晴らしかったです。
日本舞踊も体幹使うなぁ。ビシッとした姿勢を保つのにもかなり体力を使いますね。
伝統を継承していく日本の文化は素晴らしい。踊りも独特なもの。リズムの取り方も動きも西洋のものとはまるで違う。
この間観た歌舞伎に続いての日本舞踊。とても刺激的だった。静の凛々しさ、これはきっと私のこれからのパフォーマンスにも影響が出ると思います。