昨日、東国原知事が大胆なことをおっしゃって、今日のニュースでは「つけあがるんじゃない!」とか「アホらし」とか「バカバカしい」とかのお偉方さんのコメントが怖いなぁ....麻生首相に至っては「おちょくった気持ちで言っておられるとは思いませんけれども...」とおっしゃる。彼が今まで何回、おちょくった発言をしているか...なんてことは忘れて....
毎回、この国の政府のお偉いおじさんたちを見ていると、かの昔、幼い頃に感じた違和感があります。選挙の時、街角やニュースなどでペコペコしてニコニコしている人が議員になったとたんマスコミに向かって横柄な言葉を吐くのを見る度にとても嫌な大人に見えたものです。
あぁ、だけど、ずっとおじさんたちがいるのではなく、今のお偉方も昔は若かったはず。いつもそう思います。だけど政府筋の方はまるでクローン人間。世代を超えて時空を超えて同じような人間が君臨しています。はぁ....私も同じように年を重ねて今やその大人たちと同じような世代に近づいていますが、世代の近しいお偉いさんを見て痛ましい気持ちにさえなります。彼らは若いときに夢を見なかったのでしょうか。悪い見本を見て変えようと思ってこなかったのでしょうか。なんで今も古い世界は変わらないのか、変われないのかなぁ....と思うばかり。今の日本は確実に景気が悪いし失業率も増えるばかり。高齢化した人をケアも出来ず、年金もずさんなシステムになりつつあるとすれば、本気でこの国の「未来」を考えてしまいます。
私は高度成長期に成長した背景があり、時代はどんどん良くなるのだと信じて疑わなかったし、テクノロジーは実際、激変して私のバンド生活を振り返ってもメディアやハードがどれだけチェンジしているか....伸びゆく時代はいいもんです。果てしない未来感あるし...生活もどんどん見かけは便利になる。だけど今の時代は不安な様子ばかりが目につきます。すべてが政治とは思わないけれど、やはり政治的責任はありますね。一見豊かな国だけどこの国は凄く貧しい心を抱えています。
今日、頂いたリクエストメールに友人との再会がハローワークでというエピソードがありました。そして今、混沌とした状況の中を生きている中で聴きたい曲は....というリクエストでした。ありがとう。気持ちは伝わりましたよ。
海外でもブルース・スプリングスティーンが不況の世の中を考えて新作のアルバムの曲の構想を楽観的な曲は外して考えたといいます。音楽も生活と密接しているものです。だけど心が挫けそうなときほど必要となるのはそんな目に見えない支えです。
世界各国を見てしまえば内乱や政府からの弾圧に苦しんでいる街がたくさんあります。まだ、言論の自由が許されているこの国、日本なら、熱望してプランがあれば首相になれてもいいじゃないですか。アメリカのオバマ大統領は彼が大統領になったことでたくさんの人に夢を与えました。言葉でなじるのは見苦しい。そんなことしている時間あるなら早くご自分のお力で日本を再生して頂きたい。
小さな力、だけど真っ当な夢。その力が奇跡的に花開くときがあります。それは音楽の世界も同じ。資本力や目に見えない大きな力の流れ、回転し続けるサイクルの中で、なかなか小さな力にはチャンスは訪れなくても、諦めずに真っ直ぐに、信じた音を奏でることが自分にとっては精一杯出来るリアルなことです。
少し前に、ある男性と仕事がらみの話しをしている時に、私が現在の政治のことや世の中のシステムの矛盾みたいなことを少し話し出したら「へー、そうゆうことも結構わかるんだねぇ....」とひと言返されて、ある種、PERSONZという枠ではなく、大きな世の中に存在している自分を考えさせられました。
女性には政治はわからない。女の心にあるのは週刊誌的なノリや流行のことばかりとまさか思ってるんじゃないでしょうねと憤慨しながらも、そうゆう形でしか見ない人や、なにを生意気にたかだかロックやってるってだけで意見を言ってやがんだい!と思う人もいるんでしょうね。心貧しき人間にだけはなりたくないもんです。「SINGIN'」という曲の歌詞は音楽の可能性を歌った歌詞です。
なんか、今日はこんなことを長々と書きたくなりました。
政治の世界のお偉いさんたちが吐いた言葉にえらく反応しまったからでしょうか。
自分より相手が上か下かと考えること自体、驕りです。