今年の春は深海釣りに行くことが出来なかった。なんやかんやで深海釣りの時期も過ぎてしまい、他の魚の釣りに行っているうちに暖かくなってしまった。やり残した感があるのでここで行っておきたいと、長期連休明けの5月12日、静岡県遠州新居港隆栄丸よりキンメダイ・アコウダイ狙いで出船した。前日に確認すると波の状況次第で近場になるかもしれないけれども出船するということ。3時半に集合時間を目指して早めに寝て、12時に起床。車を走らせていると休み明けのせいか交通量は少ない。時間前に港に到着すると港が何台かいる。6月まで開催している花博のお客さんかと思っていると小舟が帰ってきた。浜名湖の海老(クルマ)掬いのお客さんだったようで、クルマのクルマだ、などと冗談を言っているうちに8名が港に集合。いつの顔を合わせると一緒に釣りをするSU氏も参加なので2人チームでくじを引くことにする。幸い我々は一番最初の番号でトモとその前に着座をすることになった。オモリ400号、1.5キロを乗せる道具なので結構なヘビー用具である。リールはミヤマエでPE12号を1100m巻いている。仕掛けは自作の15本針で6セットを用意してある。船は4時に港を離れて漁場へ。しばらく航行していると次第に波が高くなってきた。キンメの漁場に行きたいが波が高い状況なので近場でキンメを釣り、その後アコウ主体に切り替えるということになった。ポイントへ到着し、早速仕掛けの投げ入れ。合図とともにトモから順番に入れていく。ポイントがずれてしまうと迷惑になってしまうのでスムーズな投入が必要である。まずはキンメを狙うということでやっていたが、船中小型が数匹釣れただけである。私はノドグロカサゴは釣れたがキンメには餌が大きかったようで、当たりがあったものの餌だけ取られて終わってしまった。最初の投入で潮が上と下で違うためオマツリになり時間を費やしてしまったが、その後2投キンメをやるが釣果はイマイチの結果。ここでアコウダイ釣りへと変更になった。15分ほど移動しての投入。1人づつ投入しては移動を繰り返していく。前から2番目と右にいた中乗りさんに当たりがあり、アコウの花が海面に咲いている。私のほうがさっぱりで当たりで出てこない。次の投入でも前は当たるが私は釣果なし。そしてその次の投入では当たりがあったが巻き上げ時に私より後から上げるべき隣の人が早く上げすぎてのオマツリ。オマツリしている間に魚も取れてしまったようで残念無念。何度か上げる速度と水深をチェックして注意していたが、最悪の事態となってしまった。嘆いても仕方がないので気分を新たに最後の投入。駈け上がりをじっくりじっくりと攻めてくる、途中で大きなガンガンという当たりは典型的なアコウ。根がかりが怖いがそれを恐れていては釣れないのでしばらく待っていると追い食いがあったようだ。巻き上げを開始するとクイクイと竿先が上下する。大型の期待大である。今度は巻き上げの追い抜きもなく、海面近くになって自分の前に仕掛けが上がって大きな4キロ際のアコウがプカリ。1.5キロのオモリを持ち上げるサイズであった。その下にも2匹アコウがいてこれは嬉しい多点掛け。匹数は3つであったが量目は大型クーラーいっぱいで納竿となった。アコウダイ釣りは敷居が高いが釣れればウハウハの釣高級魚をゲットできる。皆さんの機会を見つけて一度挑戦されてみてはいかがであろうか?