今年はというかここ数年アラが結構釣れている。餌釣りで狙ってもルアーで狙っても可能性があるので期待できる。長期連休まっただ中の５月３日、静岡県遠州新居港わし丸よりカサゴ類やアラの大本命を狙って中深海釣りに出かけた。前日に車を走らせていると連休のためかいつもよりも車が多い。３０分早めに出発して良かった感じである。港に到着するとルアーの方１人、常連ＳＫ氏と他２名が乗船した。私は左舷トモに着座して準備を始める。PE６号を５００ｍ巻いた電動リールに２００号対応の竿、片テンビンに自作の３本仕掛けという道具建てである。船は６時過ぎに出船し、一路漁場へ。休みのためかプレジャーボートも出ていくのが見える。漁場へ到着したら早速釣りを開始。後ろのルアーの方に続いて私の番になり、早速投入開始。オモリを竿先にぶら下げて仕掛けを入れておき、合図があったらリールをフリーにして海中に落としていく。フリーになった仕掛けが海底に到着したらハリス分程度の底を切って当たりを待つ。底潮があまり動いていないようで当たりがなかなか出ない。右舷ミヨシに座った人は仕掛けが先に入るのもあってかウッカリカサゴや小型のアラなどを釣りあげていく。私は引き後のせいか当たりが少ないがしばらくしてウッカリカサゴのまずまずサイズをゲットした。これで気が楽になる。基本的に潮が動いていないのでタナ取りを一定のタイミングでおこなうことにする。そうしないと仕掛けがたなびかなかったり、根がかりの原因になってしまう。ノドグロカサゴが釣れるが潮が動いていないせいもありかなりの小型である。コンスタントに右前の人に当たりがある。こういう日は特定の人に集中してしまうのであろう。上げてくださいと言われて仕掛けを回収しようとすると何か良いものが食った感じで竿先がグイグイとなっている。手持ちにして巻き上げを開始すると何故かリールが楽釣モードになっている。抵抗に対応してくれるのは嬉しいが巻き上げ速度が遅くなりやたらに時間がかかってしまう。途中で速度モードに再変更することが出来たので良かったが少し焦ってしまい、気づいた時にはあと４０ｍで引きも弱くなっている。海中から現れてきたのは大本命のアラ、のちの計量で３．２キロと久しぶりに良いサイズであった。この大きさになると締めるのも割と大変で、ナイフとトンカチを使って締める必要がある。血抜きをしてクーラーに収まった姿は威風堂々という言葉がピッタリのサイズである。これ１尾でもう十分という感じである。大型のウッカリカサゴが船中で釣れているが私は追加がなくしばらく時間が流れる。昼前に仕掛けの底を取り直した直後にギュンギュンという当たり。典型的なアラの当たりであり、今度は引きを味わってあげてくる。かなりの引きで抵抗を見せてくれるので嬉しい感じで腕に乳酸がたまってくる。海中から上がったのは先ほどよりほんの少し小ぶりのアラ。１日でこのサイズを２本とは出来すぎ君である。ラス前の投入でＳＫ氏にも良型のアラが釣れて納竿となった。私はアラ３、ウッカリカサゴ１，ノドグロカサゴ６という釣果。幻に２匹会えて万々歳の一日であった。わし丸ではしばらくは中深海での釣りが可能。事前に予約確認の上、是非釣行いただきたい。幻に近いがアラは確実にいる！
