三笠屋漆工芸〜家紋除去と四方乳革穴修復 | うにが大好き‼︎じぃ♪ブロ 〜 快適超田舎ライフ~禍福は糾える縄の如しvol'51

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よい品よいつくり、歩く毎日の中で、ものごとをちょっこし斜め観るスパイシーな徒然日記
(^ヮ^)人生を楽しむことに一生懸命ですなぁ♪
剣道家の皆様は良識ある方ばかりと存じております
叩きや粘着は剣道の品位やイメージを損ないますので自重願います

三笠屋漆工芸です。

mikasayaurushi@yahoo.co.jp


コロナとは無縁なのは漆のおかげということです。


さて今日受け入れた修復品が中々ワイルドなのでTwitterで追っていこうと思います。

座ぐりです。

モーターツールで穴を開けると縁が盛り上がります。

この座ぐりを平滑にして、下地から四ヶ所個別に作っていきます。

座ぐりを平滑にした後、内側へわずかに削り漆が乗るようにしました。

これを周りと同じにするには下地からやります。


裏はどうした!?っていうくらいワイルドです。


とりあえず、こくそ漆で錆付けしますが果てしない先が想像できます。

一貫塗の裏は足付けしてないので剥がれます。

どのみち剥がして塗膜再建が必要です。

銘をウブなまま残したいので晩年の仕事にある留塗にします。


家紋除去

除去する難易度は最難関です。

大散の青貝は蒔絵の錆漆に喰われて剥がれやすく繊細です。

鉋で少しずつ削り、砥石をゆっくり掛けます。

このレベルでやめて瀬〆漆を掛けます。

わずかに残った箇所は塗膜再建中に消滅します。

貝が剥がれず除去出来たので及第ですね。

大散なので時間はさほど掛かりません。