通事故によって起こり得る怪我、捻挫・肉離れについて説明します。

  交通事故で捻挫・肉離れが起こる原因

捻挫や肉離れと聞くと、スポーツで起きやすい怪我ののイメージがあると思います。

交通事故における捻挫・肉離れも決して珍しい怪我ではないんです。

 

自動車と自転車、自転車と歩行者による交通事故で多い症例になります。自動車同士の事故であってもダッシュボードや座席に強く手や足を打ち付けることによって捻挫や肉離れを起こすケースがあります。

 

捻挫はどんな症状

  • 捻る(ひねる)

  • 挫く(くじく)

手首や足首などを捻り、関節に不自然な強い力が加わることで関節部分が傷つき、靱帯を損傷してしまった症状が捻挫です。 

捻挫は足首、手首、指の付け根、肩、肘、膝など、関節のある部分ならどこでも起こる疾患で、関節がグラグラしている場合、骨折や靱帯断裂も疑われます。

 

肉離れはどんな症状

患部に激痛が走り何もできません。急に無理な動作をした場合に起こる、筋膜や筋繊維の損傷・断裂のことを指します。正確には筋挫傷(きんざしょう)になります。

 

 

 

交通事故による捻挫・肉離れが治らない・悪化する原因

 

交通事故直後、医療機関でレントゲンを撮影して骨に異常がなし。

ただ、関節や靱帯が損傷している可能性があります。しっかり痛みを感じる部分はきちんと伝えましょう。早期の段階で治療・リハビリを行うことで、後遺症のリスクを減らせます。

 

  交通事故による怪我を放置すると?

レントゲンで異常がないと診断されても靱帯は損傷している可能性があります。

靱帯が断裂してしまっている場合、関節が不安定になっていますので、適切な治療を行わなければその後も捻挫を発症しやすくなってしまう恐れがある他、関節の軟骨を損傷してしまうと日常生活に支障をきたす恐れもあります。 

 

 

  交通事故による捻挫・肉離れの治療法

捻挫や肉離れの処置にはRICE処置が有効とされています。

  • Rest:安静 患部を動かさず固定する

  • Icing:冷却 患部を冷やす

  • Compression:圧迫 患部にテープなどを巻いて圧迫して腫れや内出血を抑える

  • Elevation:拳上(きょうじょう) 患部を心臓より高い位置に保つ

それぞれの頭文字をとってRICE(ライス)になります。

※血流を良くしてしまうと症状を悪化させてしまう恐れがありますので、捻挫や肉離れになったら入浴、飲酒、温感湿布は控えましょう。

 

整形外科や整骨院で行う治療方法としては、電気療法や温熱療法(炎症症状消失後)、マッサージ、機能訓練などがあります。

 

 

まとめ

 

捻挫は骨折に比べると、大したこと怪我ではないと考えるかたもいらっしゃると思います。

ただ、症状によっては後遺障害が残る可能性もある疾患になります。早めに整形外科や接骨院等に診てもらいしっかり完治まで通院されてください。

 

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