過失割合は誰がどのように決めているんですか?

 

過失割合は、交通事故被害者が受け取る示談金にも影響します。

この割合は誰がどのように決めているのか?

 

今回は、過失割合について説明していきます。

  まず過失割合とは!?

過失割合は、示談金が支払われる前に決める項目の一つです。

 

  • 過失とは

交通事故の原因となった不注意のこと。

数値合計100を加害者と被害者で振り分けます。より責任が重いほうが数値が高くなります。

過失割合が50:50のケースでは、交通事故の当事者はどちらにも過失がある状態です。車対車の事故の場合、被害者に過失が多くつくケースもあります。

 

  過失割合を決めているのは、〇〇!

交通事故の状況によって過失割合が変わるため、過失割合は警察が決めると思っている人が多いようです。

が、警察が過失割合を決めることはありません

 

過失割合は、はじめに加害者側(加害者が加入している損害保険会社)から提示をされ、被害者側と示談交渉で決めていくのが一般的です。

示談交渉では、警察が作成した「交通事故証明書」で事故の状況を確認し、過去の裁判例を参考にします。

 

  過失割合のトラブル原因

 

過失割合のトラブルの原因として、以下が挙げられます。 

  • 過去の裁判例と、今回の事故と完全一致する状況の裁判例がないこと

  • 加害者側の損害保険会社は、加害者の主張をもと過失割合を提示している

加害者の保険会社から過失割合の提示があっても、一旦持ち帰りましょう。

過失は信号の状況、道幅などの事情によって大きく変わります。

 

海外者側の損害保険会社も一方のヒアリングをもとに過失割合を提示しているにすぎません。

そのため、

提示された過失は、被害者不利なものになっている
場合があります。

 

  過失割合の変更は可能か?

仮に、交通事故被害者が加害者側から不利な過失割合を提示された場合、変更は可能でしょうか?

 

まず、提示された過失割合が妥当なのかどうなのか?を精査する必要があります。

しかし、適正な過失割合の判断には、法律や交通事故の専門的な知識を必要とします。示談交渉で主張を認めてもらうには、過失の算定方法がおかしいことや、正しい過失の根拠となる説明が必要です。

そのため、過失割合に納得できないときは、交通事故に詳しい弁護士に相談することがベストです。

 

 

  • 弁護士特約について

弁護士費用特約は、交通事故にあってしまった場合、弁護士に相談する際にかかる法律相談料や、実際に弁護士に依頼した場合にかかる弁護士費用等について、保険で賄える特約になります。自動車保険に付いていることが多いです。

自動車保険以外にも、火災保険、傷害保険、生命保険等の保険に特約として付いている場合もありますので、自動車保険に弁特がついていないという方も、一度その他の保険を確認してください。

 

  • 弁護士特約でカバーされる上限

着手金、成功報酬金、タイムチャージ手数料、日当等ありますが、1事故1被害者につき300万円までカバーされます。

仮に、ご家族5名が同一の交通事故にあわれた場合、1被害者につき300万円ですので1,500万円まで弁護士特約でカバーできます。

 

症状や条件にあわせた治療院を紹介しております。

1日も早く社会復帰できるお手伝いをしております。お気軽にご相談ください。