物損事故を起こしました……。

 

今回は、自宅の駐車場、お隣さんの家の塀、マンションの共用駐車場のポールなどに車をぶつけてしまった場合の【物損事故対応】について説明します!

 

  自宅駐車場:物損事故

交通事故は、公道を走行中に起きるものだけではありません。

自宅の駐車場の塀に擦ってしまい、「あーっ! やっちゃった………。」という経験ありませんか?

忙しい時に、ついついやってしまう物損事故です。

この場合、保険ってどこまで適応されるんでしょうか??

 

  • 保険の適用範囲

自宅の塀や車庫に車をぶつけた、塀や車庫の修理費用は自動車保険の対物賠償では補償を受けることはできません。

 

  • 自動車保険の対物賠償

他人の物を壊してしまった時に補償をする保険になります。

よって、自宅の塀や車庫の修理代は保険適用外。(一部の保険では特約を付けることで、自宅の塀や車庫を壊してしまった場合でも修理費用が下りる保険もあります。)

 

自損事故で自宅を破損してしまった場合、火災保険の契約内容によっては、修理代が補償される場合があります。

 

自動車の修理費用については、車両保険で補償を受けることができます。

補償範囲が狭いエコノミー型では、自損事故は補償の対象外となります。自動車の運転に慣れてない初心者が保険に加入する際は、補償範囲の広い一般型に加入しておくのがベターです。

 

  任意保険を使用する際の注意点

自損事故で任意保険を使うと、翌年度の等級が下がります。結果、保険料が上がります。

軽微な車の傷であれば、修理費用は数万円で済む可能性もあります。保険を使う前に、修理費用と翌年度の保険料の比較を必ずしましょう!

 

  他人の家の塀や車等:物損事故

大前提として、けが人がいないか?必ず確認をしてください。 周囲の安全を確認したら、車を速やかに安全な場所へ移して警察に通報しましょう。

 

その後、車をぶつけてしまったお宅へ伺い、お詫びと状況説明をしましょう。双方で事故状況を確認して合意の上で破損個所の撮影をします。

 

任意保険に加入していれば、対物賠償保険で修理費用の一部または全額をカバーすることができます。車両保険で自分の車の修理代も補償されます。

 

ちなみに、ガードレールを破損させたた場合の補修費用相場、いくらかご存じでしょうか??

形状、大きさによって値段が異なりますが、1mあたり1万円前後が相場です。

 

あくまで、ガードレールの単価になります。壊れたガードレールの取り外しと新品の取付を行わないとなりません。工事費用が追加されます。

修理費用として10~20万前後になることも珍しくありません。その他、信号機10~50万円前後、電柱30~60万円程度かかります。自動車の運転は、安全第一を心がけましょう!

 

加入が義務付けられている自賠責保険

物損事故は補償の対象外です。万が一に備えて任意保険への加入をおすすめします。

 

  物損事故の事故NG行為

警察への通報を怠ると、報告義務違反になります。

3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金に科せられ、軽微な当て逃げと判断されると危険防止措置義務違反となり1年以下の懲役または10万円以下の罰金に科せられます。

他人の家や自動車はもちろんですが、電柱やガードレールにぶつかってしまった場合、必ず警察へ通報しましょう。

自損事故の場合、きちんと警察に通報すれば処罰の対象になりません。

 

誰も見てないし、そのまま行ってもばれないよね。うん、行っちゃおう!

これ危険です。いつか必ずばれます。その後、安全運転義務違反と危険防止措置義務違反が課せられた場合、7点の違反点数になるため一発免停となります。

 

まとめ

 

物損事故を起こされた場合、警察に相談しても証拠を集めることが困難であることから、望むような捜査をしてもらえないケースがあります。

物損事故を起こしてしまい、気が動転してその場を離れてしまったけど、冷静になり後日警察に届け出をして、示談が成立したというケースもあります。

後日円滑に話が進むよう被害届を出しておきましょう!保険で修理を行う場合も事故証明が必要になります。警察に通報もせず、アクションを何もしないのだけはやめましょう。

 

交通事故でお困りの方は、是非ご相談ください。

被害者請求にも力を入れております!