【執着】
物は心なきが故に相を現ず
人は心を含むが故に弁(わきま)え叵(がた)し(宝鑰第四)
※ 弁(わきま)え叵(がた)し=賢愚善悪の判断が難しい
※ 物質には分別する心がないからそのまま形を作るが、人は様々な心を起すから現象が複雑に変化する。
【執着】P372.(空海名言辞典 付・現代語訳/近藤 堯寛 編 高野山出版社)
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最近、以前のようにヨーガのアーサナ(ポーズ)ができなくなってきました。
昔に聞いたある言葉をふと思い出しました。
「年齢を重ねるうちにいろいろなことが、少しずつできなくなる日がやってきます。最初は戸惑ったり、不安に思ったり、悲しい気持ちなったりするかもしれませんが、そうやって一つ、またひとつ手放していくことで、逆に心が満たされていくのです」。
若い頃は、がむしゃらにたくさんのものを追い求め、
あれもしたい、これもしたい、
あれもこれも手に入れたい、
失敗や失うことを恐れ、必死に何かを握りしめていた。
そのように感じます。
けれども、本当は「有難う」の感謝の気持ちとともに、一つ、また一つ、心に折り合いをつけると、
本来の幸せや真実の幸福に気づき、真の心の平和を手にし、心静かな穏やかな日々を過ごせるようになるのかも知れませんね。
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌 高野山大師教会光寿支部・支部長
阿字観瞑想講師 雨宮光啓
高野山大師教会光寿支部事務局
(編集後記)
先日、インスタのフォロワーさんとのお話です。
自然の流れに身をまかせ、気持ちを切り替え、自分の心の中の仏様のような「視座」(大きく・広く・豊かな心)があることに気づけば、
当たり前に思っていたこと、何気ない感じていた毎日が、もう二度と戻らないかけがえのない日々だったと気づく…。
秋の深まるこの時期に、いろいろなことが心に浮かびました。
カズさん、どうも有難うございました。
※ いつかこのアーサナもできなくなる日が……
だから、毎日を精一杯に、
生かせいのち
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