大日の光
如来(真理に目覚めた仏)
大日如来の”如来”には、真理の世界(真如)から来た者、「真理を覚った者」という意味があります。
仏陀と同義とされています。
仏教の成立当初は釈迦如来をあらわし、大乗仏教では阿弥陀如来や薬師如来、毘盧遮那如来などの総称です。
大日如来
大日如来は、摩訶毘盧遮那如来(まかびるしゃなにょらい)といいます。
摩訶(まか)は「大きい、偉大なもの」を、毘盧遮那(びるしゃな)は「あまねく照らす」、如来は「真如から来た者」、あるいは「永久不変の真理」という意味です。
善無畏三蔵によって「大日」と意訳されました。
それは、太陽のように生きとし生けるものすべてを平等に照らす「光」です。
太陽の光は生滅することなく、いつも私たちすべてのものをあまねく照らし続けてくれています。
誰もが「無限の可能性」(いのち)を秘めている。それは、どんな困難や苦難も乗り越えことができる「奇跡を起こす力」、「大日の光」を。
【金剛界五佛真言・大日如来】五智如来真言の「五つの神秘の力」
私が、真言の霊験や功徳を授かるために日々心掛けていることがあります。
皆様のご参考になれば幸いです
1.身口意を清浄に、心身を清浄に保つ(十善戒など)
2.身だしなみ、身なりをきちんと整える(服装・髪型・持ち物など)
3.食事に気をつける(三厭五葷など)
※ 食事・運動・睡眠や休息など
4.下座行(部屋を綺麗に掃除するなど)
5.行住坐臥(人の起居動作の根本)
※ 日常の立ち居振る舞い、美しい姿勢とは何かを常に意識するなど
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【孔雀明王のお告げ】
孔雀明王からのお告げとは…
※ 毎朝、孔雀のアーサナで孔雀明王真言を唱えます。
私の経験上、早朝の瞑想の時に孔雀明王真言を唱え、会陰のバンダをおこないながら第1チャクラを意識することで、不動明王のお告げのように、「孔雀明王のお告げ」も授かれるように感じます。
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【タントラヨーガ】
■ ヴィパリータカリー・ムドラー(逆転のムドラー)
三・三三(9)[ヴィパリータカリー・ムドラー]
(逆転のムドラー)
太陽はヘソの下に在り、月は上アゴの下に在る。太陽は月から流れる甘露(不老不死の薬液)を毎日飲んでしまう。それ故に人間は死神に支配されるのである。
佐保田鶴治『続・ヨーガ根本経典』.平河出版社,2011年7月20日,P69
※ 死神(悪魔)は、人間に「快楽や享楽」を与え続け、やがて、すべてを奪い、依存させ、奴隷として永久に人間を支配する。
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「孔雀明王の浄化の真言」によって、高野山で「光」を授かりました。
孔雀明王真言の霊験や功徳・加持力によって「真実の光の道」(本来の生き方)を歩むことができました。
真言は不思議なり、必ずその偉大な力を私たちは授かることができます。
なぜなら、諸尊(仏・菩薩・天部・明王)は、この世の生きとし生けるものすべてに「智慧と慈悲」の仏の光を平等に遍く常に照らしてくれているからです。
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【関連動画】
【シリーズ最強の真言】孔雀明王呪:人体の神秘、隠された秘密、その謎に迫り、今、解き明かされる強大な力とは
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【関連記事】
自己の内なる声と瑜伽する
孔雀明王真言を唱えながら、ある瞑想をおこなうことで、私たちは自己の内なる声と「瑜伽」しはじめます。
すると、やがて誰でも孔雀明王からのお告げや、お導きを授かれるようになります。
それでは、本日は「仏道修行会」です。
希望の未来を導くために、金色に輝く来世への導きを得るために、心身を清浄にし、自己の内なる無限の可能性(いのち)を共に光り輝かせてまいりましょう。
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌 高野山大師教会光寿支部・支部長 天宮光啓
【参考】『BLOG KOKEI AMAMIYA』(外部リンク)