苦を抜き楽を与える
十一面観音呪
※ 十一面観音の種子(しゅじ)は「キャ」です。
種子とは、サンスクリット語で「ビージャ」、諸尊をあらわした「聖なる一字」です。
真言と同じように大変「不思議な力」が宿っているとされます。
ジーっと何度も見つめているうちに、目を閉じても種子が浮かんでくるようになります。
そうすると、今まで見えていた現実世界が、大きくいろいろと変化しはじめます…
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今回は、六観音の一尊「十一面観音」(阿修羅道)です。
御真言:オンロケイジンバラキリク
(真言宗常用諸経要集より)
※ 種子は、「キャ」です。
※ 次回は、「オンマカキャロニキャソワカ」で唱えた「真言動画」を作成予定です。
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■ 阿修羅道
「阿修羅道」は仏教の説く六道の一つで、怒りや憎しみ、戦乱や争いの世界です。
特に六道の中でも、苦しみが絶え間なく次々に襲いかかり、片時も心が休まりません。
前世で人を騙したり、傷つけたり、嫉妬したり、何かに強く執着したり、怒りや憎しみ、「三毒」(貪瞋痴)に囚われた衆生が生まれ変わります。
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■ 抜苦与楽(ばっくよらく)
苦しみを除いて、安楽を与えること。
仏様や菩薩様は、衆生を苦しみから救い、福楽を与えてくださいます。
出典『秘蔵宝鑰』
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■ 六観音(ろくかんのん)
地獄・餓鬼などの六道世界に輪廻する衆生を救うために6体集成された観音。
中国で天台大師智顗の提唱した大慈・大悲以下の六観音が最初だが、わが国では雨僧正仁海(にんがい)が用いたとされる聖(しょう)観音(地獄道)、千手観音(餓鬼道)、馬頭観音(畜生道)、十一面観音(阿修羅道)、准胝(じゅんでい)観音(人道)、如意輪観音(天道)の6尊が主に造顕された。天台宗では「准胝観音」のかわりに不空羂索観音を立てる。
「六観音」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.1067
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■ 六観音(ろくかんのん)とは
六観音は、観音菩薩が衆生救済のために変身する6つの姿のことです。
六道輪廻(ろくどうりんね)の「六道」(ろくどう)に迷う衆生をそれぞれの観音様(聖観音、千手観音、馬頭観音、十一面観音、准胝観音または不空羂索観音、如意輪観音)がお救いくださいます。
六道の「地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道」それぞれの世界には、その世界に応じた「苦しみ」が存在するとされています。
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【真言は不思議なり】
※「心身の浄化」が、真言の霊験・加持力・験力を最大限に高めます。
真言を繰り返し唱えたり、何度も耳にしているうちに、心身の浄化が進み、心の深い領域(潜在意識)に「ポジィティブなイメージ」が定着します。
これまで高野山や四国霊場をはじめ、チベットやインド、ネパールなどへ巡礼の旅に。
そのお導きや仏縁を授かるきっかけが、「真言」(マントラ)のおかげによるものだと確信しています。
ただし、あくまでもこれは個人的な感想ですので、真言の効果を保証するものではございませんが、日々少しずつ「真言」(マントラ)を聞いたり、唱えたり、親しんでいただければ幸いです。
自分をより輝かせる「光」(素晴らしい運命の出会いや、自分に合った本当の居場所、開運・招福、幸せを引き寄せるためのヒントやコツ、とっておきの方法など)に巡り合えると思いますのでぜひ。
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【真言動画】
苦を抜き楽を与える「救済の真言」
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(お知らせ)
次は、「准胝」(じゅんでい)観音(人道)の動画を投稿予定です。
さらに、今後は以前からリクエストを多数頂戴している「潜在意識を変える」をテーマに、「安眠」や「ダイエット」、「依存症・不定愁訴」改善などに効果を発揮する「真言動画」などの配信も予定しております。
気になる方は、ぜひチャンネルのご登録よろしくお願いいたします。
【おすすめ真言動画】
相互供養 相互礼拝 自利利他
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌
高野山大師教会光寿支部・支部長 天宮光啓
高野山大師教会光寿支部事務局